京都の蹴上インクラインで桜を見る
蹴上インクラインて何?
4月の始め頃、京都で桜の写真でも撮ろうと思い立ち、まだ行っていない蹴上インクラインと銀閣寺を目指しました。
蹴上インクラインとは琵琶湖と京都を船で結ぶ水運ルート「琵琶湖疏水」の線路区間です。
まだ自動車道路がなく鉄道も十分では無かった明治初期の日本で、琵琶湖と京都を結ぶ水路が拓かれた。
琵琶湖疏水は水力発電、灌漑、下水、水路を兼ねていて、1912年(明治45年、大正元年)に完成している。
同時に水力発電も稼働し、船が水路で移動できない箇所には鉄道が敷設されて輸送していました。
今考えると全て線路で結んだ方が効率が良いが、水路を船で運ぶのも有力な輸送手段を考えられていた。
その短い鉄道区間が蹴上インクラインで路線長640メートル、通過時間は15分ほどしかなかった。
640mを通るために船から一度鉄道に積み替えて、また鉄道から線路に積み替えて輸送していたようです。
隣には琵琶湖疏水を利用した蹴上発電所があり、当時としては最大規模の事業計画でした。
青蓮院の大クスノキ、病気かなにかで枝を切られたようです
公園の中を通って
廃小学校の隣りを通ります
廃小学校ですら美しい(旧 京都市立白川小学校)
神社の奥に石段があります(京都栗田神社)
桜の花びらが美しく溜まっていた
右側の線路が蹴上インクライン、道路反対側が発電所
下の歩道の上を斜面の桜並木が覆っています
蹴上発電所は現在も稼働中
蹴上インクラインは1948年(昭和23年)まで使われていたので、戦時中もこの方式で物資を輸送していました。
蹴上発電所は1890年(明治23年)に稼働した日本最初の水力発電所(第一は取り壊された)で、1936年(昭和11年)までに蹴上第二第三発電所が稼働している。
現在も関西電力の発電所として稼働していて、週一回ほど見学が許されている。
という明治日本の産業遺産だが、現在は古い鉄道線路の上を歩ける公園のようになっている。
線路の両側には桜並木が植えられていて、インスタ映えするスポットとして女性に人気がある。
行った時も和服を着たりオシャレをした女性たちが写真を撮り合っていて、大量の写真がSNSに投稿された筈です。
桜並木は発電所まで続いていて、発電所端から琵琶湖疏水の端まで500m以上あり、しんどいと思ったので入り口付近だけ歩きました。
場所は八坂神社と平安神宮の間くらいで、どちらかに車やバイクを止めて数百メートル、歩いて行ける範囲です
この日は八坂神社方向にバイクを止めて、徒歩で散策しながら撮影しました。
ネット上にこういう写真が多い、着物の女性はたまたま歩いていた人
女性グループは皆撮りっこしている
外国人旅行者も多い、寒いんでしょうか
みんな奥に歩いていくが、この後銀閣寺を回りたいので引き揚げます
桜並木と線路は数百メートル続くようです
道路の反対側の発電所の方に行ってみます
ここを水が通っていて発電するんでしょう
帰りも同じ道ですが、裏路地を通ってみます
儚さや廃墟感がある通り
つづく