奈良県黒滝村の秘境集落「槇尾」
秘境集落「槇尾」(まきお)
奈良県下市町の国道309号線沿いに下市温泉の入り口があり、その先が県道48号線になっています。
下市温泉に立ち寄ったら「忠魂碑」と戦没者慰霊碑がセットで建っていました。
田舎の忠魂碑はこの集落から出兵した兵士のためのもので、裏側に個人名が書かれています。
一つの集落から20名程度が戦死していることが多く、集落の人口がせいぜい千人くらいと想像するとかなりの割合です。
下市温泉からしばらく田舎道を走った跡で、林道吉野大峯線に曲がりますが、事前に調べておかないと気付かないでしょう。
林道を川沿いにしばらく進むと槇尾(まきお)という小さな集落があり、ここは一種の秘境と言ってもいい。
バスは通っているが周囲に商店などはなく、10数軒の民家がかたまっている。
人は見かけるものの空き家が多く、水田などの農地も周辺にはない。
おそらく戦前には林業で栄えていたが、輸入木材などで需要がなくなり、廃村を待つばかりになっている。
町のほうに車で通うこともできるが、この地区に住むメリットはほとんど見当たらない。
学校や保育園もないので、若い夫婦が住むこともなく老人ばかりになっている。
下市温泉の忠魂碑
この集落でも20名ほどがなくなった
槇尾に行く道筋、周囲は杉林だけ
槇尾を流れる川
橋周辺がメインストリート
不釣り合いに立派な瀧光寺
林業が栄えた頃は賑わったのでしょう
住んでいるのか廃屋かわからない
寂寥感というか、そこに居てはいけない気配
洗濯物があるのでこの家は住んでいる
つづく