旧西吉野村の集落めぐり
吉野村と大塔村の落差
2005年に奈良県西吉野村と大塔村が五條市と合併になり、それぞれ五條市西吉野町と大塔町になった。
合併前の大塔村は747人、西吉野村は3613人、五條市は3万8605人だったので合併後は4万2965人と中々の規模になった。
平成31年に30,054人で年500人ペースで減少しているので、2020年現在は2万9500人くらいの筈です。
合併後15年間で1万3500人、約31%も人口が減少したが減少したほとんどは合併した村と五條市山間部だった。
こんな小さな市でも日本の縮図のように、都市への人口集中と山間部からの離脱が起きています。
合併の大塔村は見て回った印象ではほぼ人口ゼロになっていて、西吉野町はまだまだ住んでいる人が多い。
西吉野村は12の小学校が廃校になり、大塔村では7つの小学校全てが廃校になった。
西吉野小学校はかなりの僻地で山の上にもかかわらず生徒数63人で、奈良県南部では生徒数が多い。
この違いはなぜ生じたかというと、西吉野は五條市街地に近く通勤可能なのと、果樹農園が産業だったためです。
大塔村は林業しか産業がなかった上に市街地から離れた山間地なので、林業衰退で滅亡するしかありませんでした。
西吉野は小さな山が続いていて斜面には果樹園があり、それぞれの小山には数軒の農家からなる集落が存在する。
おそらく果樹園だけで生活している農家は少なく、五條市に通勤しながら兼業農家をしている家が多いでしょう。
今の時代農家だけの一本足打法では、一生安定収入を得るのは難しい。
道端の古い土蔵
主要道路沿いは空き家が多い
山の上に数軒の集落が散らばっている
空き家のようだが住んでいた
桝井橋という吊り橋
注意カンバンがあるが気にしない
べニア板の下はどうなってるんだろうと思ったら、急に怖くなった