大塔町中原の限界ぎりぎり集落
消滅カウントダウン集落
十津川村の帰りに猿谷貯水池を左に曲がり、大塔町中原集落に立ち寄りました。
奈良県のすべての集落を回るつもりなので、こうしてまだ行っていない集落に立ち寄ります。
大塔町は五條市に併合される前は大塔村で、ほぼすべての集落が限界化し消滅の時を静かに待っている。
この辺りには自然な平地は無く、現在は重機で整地されているが道路も山と川の間の崖に作られていた。
川沿いは豪雨と山崩れの危険があるので、集落の多くは山頂か斜面にあり、中原集落も山上近くにある。
衛星写真では15軒ほどの家が確認できるが、面積の広さから昔はこの数倍の民家が在ったはずです。
しかも現存する15軒のうち人が住んでいると確信できたのは2軒だけで、大半は空き家のようです。
集落の中を走ってみると「安楽寺」という寺があるが、建物と看板だけで中は空っぽのようでした。
おそらく寺は他の寺に併合され、寺としては廃寺になったのでしょう。
限界集落でも寺と神社は最後まで残るものだが、それが無くなるといよいよ最後のカウントダウンが始まる。
住人が居なくなると他の寺社に引っ越す事もできなくなるので、それができるうちに廃寺や廃神社にします。
中原集落の殆どの家屋が倒壊しかけていて、今も住んでいる数軒の住人は、崩れていく近所の家を毎日見なくてはならない。
中原集落には神社がある筈だが、草に埋もれたのか神社の入り口が発見できなかった。
森の中に昭和期の建物がある
不気味すぎて近寄る気にもならない
中原集落は1軒目から廃屋
2軒目は損壊しています
ヤバい感じですね
左折して上がる道があります
自治会はあるけど活動するのも厳しい感じ
ここに家があったようです
洗濯物が干してあるのでこの家は住んでいます
最上部は公園と集会場で、きれいに清掃されていた
今住んでいるかは微妙な家
家は多いがどれも微妙
これは片付けて移転した家でしょう
下のメインストリートに戻りました
ここで予想外の物が見えます
てんとうむしことスバル360しかもピンク色
昭和34年新車価格39万円、平均月収3万6千円くらいなので年収に匹敵する高級車でした
昭和40年代からここにあるのでしょう
安楽寺というお寺ですが、中は何もないようです
下の家は新しそうな作業車両が見えるので住んでいる
その家を下から見上げたところ
右側に倒壊した家、左に墓地が見える
墓はさっきの家から見える場所にあり、新しい花が生けられていた
おわり