十津川村の河津谷集落と川津集落
河津谷集落
十津川村の国王神社から数百メートル先に河津谷というバス停があり、山側の道を上ると小さな集落がある。
せいぜい200mくらいの長さに数軒の民家があるだけだが、昔は10軒以上あったのではないかと思います。
例によって人が住んでいるのは2、3軒で、洗濯物が干してある家と車がある家、スダレが在る家は住んでいると思う。
最近まで住人がいたと思われる家があるが、戸締りがしてありカーテンを閉め、家の外には生活道具がなにもない。
廃墟化している家もある横に、まだ人が住んでいて自家用車が止めてある家もあった。
ほとんどが廃墟になった集落で、最後まで暮らす気分はどんなものなんだろうかと想像する。
河津谷というバス停から曲がる
奥の方にも家があるようだ
バス停の近くの家は車が止まっている
洗濯物が干してあるので住んでいる
行き止まりから見た集落全体
これは空き家になってかなり経つようです
おばけ屋敷っぽい
最近まで住んでいた気配がします
川津集落
河津谷を後にし南下すると川津という少し賑やかな集落に出ます。
国道168号線沿いには民宿や小さな雑貨屋、同じく小さな食堂があるが、十津川村はこれでもかなりの都会と言える。
川津のバス停から奥に入ると猫の額のように狭い平地があり、旧川津小学校の建物や、数軒の農家が存在している。
十津川村では平地が貴重なので狭い場所にも水田がつくられ、農業が営まれている。
先日行った近くの高津集落の方が広くて水田に適しているように見えたが、高津集落は住民が居なくなり既に消滅している。
どこから違いが生じたのか分からないが、小さな民宿や食堂の売り上げでも地域経済に大きな影響があるのかも知れない。
それと行き止まりの狭い山道にある集落ほど人口が減りやすく、幹線道路沿いにある集落は住民が残る傾向がある。
道が良い方が通勤に便利だし、県や国による事業が行われたり、何かと補助金が出たりもする。
十津川村では国道168号の整備が進み、バイパス道路になっていて、国道沿いは新しい建物が建っている。
国道から奥に入った集落はほとんどが無人化し、消滅を待つばかりになっている。
過疎の村の中にも格差があって、恵まれた場所とそうでない場所がある。
川津でもっとも賑わっているスポット
裏側は川に面している
集落で唯一の食堂はけっこう流行っている
旧川津小学校跡の集会場
猫の額のような土地に田んぼがある
川津集落の全景
川津集落を出て川津橋に向かう
道路の木材が腐敗しています
バス停があるが周囲には空き家しかない