和泉葛城山から犬鳴山周辺の山間集落めぐり
犬鳴山は大阪市民のレジャーランド
大阪南部の富田林市から泉佐野市の南側に和泉山脈があり、西側は和歌山県に達し海に落ちています。
泉佐野市の南あたりに犬鳴山という土地があり、いつくかの山の総称として犬鳴山と呼ばれている。
犬鳴山は吉野山と同じく修験者の修行の地で、七宝瀧寺を中心に修行場があり、ハイキングや登山でも人気がある。
ネットで調べるとホラースポットやパワースポットとあり、犬鳴山トンネルや七宝瀧寺周辺がその手の場所らしい。
和泉山脈は大都市大阪から近いが山中に入ると田舎そのもので、奈良の山奥とそれほど違わない。
奈良南部の山中と違うのは観光化されている事で、要所要所にホテルや観光施設や観光農園などがある。
果樹園はどこででもできそうだが実際は傷みやすいので、大消費地に近い生産地が有利で、和泉山脈の大阪側に多い。
この辺の山中は戦後作られた農園用モノレールが多く残されていて、ほとんどは使われずにさび付いている。
昭和40年代頃までは山中に道路がないことが多く、手軽な軽トラックも無かったので、山上から下へ収穫物を下すのにモノレールが使用されていた。
府道40号岸和田市内の庭木屋さん
大阪府内だが田舎の風景がある
牛滝山も修行の地で、紅葉の名所でもある
天気が悪くて逆にジブリっぽいかも
山中に入ると濃い霧
これがモノレール
動いているのはほとんど見ないです
果樹園は日当たりが良い斜面にあります
犬鳴山周辺は恵まれた過疎地
当時の軽自動車は年収の2倍以上もし、現在で言えば800万円くらいに相当したので、個人でトラックを買うことはできませんでした。
現在の軽トラの値段は80万円くらいに下がり、一家に一台普及するようになってモノレールの時代は終わりました。
農園以上にこの地域の収入になっているのが観光で、小さな民宿でも数軒しかない集落では大きな影響を与えます。
犬鳴山温泉や周辺にはホテルもあり、1軒ホテルがあると土産物や駐車場や観光施設など、地域の収入が大きく増えます。
七宝瀧寺と修行場は年間を通じて観光客を集める巨大観光施設でもあり、一日1000人としても年36万5000人が来る事になる。
このお金のおかげなのが犬鳴山周辺には廃屋を見かけず、荒廃している集落も少ない気がする。
同じような山間地の集落でも、都市に近く観光資源に恵まれていると過疎にはなるものの、それなりの生活を維持できる。
これが都市から離れ、観光資源や収入源がない行き止まりの農村だと、出ていく人は居ても跡を継ぐ人は居ない。
都市に近いと学校や病院や職場へは車で行けば良いので、少々不便でも住み続けている人は多い。
七宝瀧寺の不動明王、本当はこの奥にずっと続いているらしいです
ホラースポットらしい陰気な空間
奥に滝があるようだが雨が降りそうなので退散します
「大阪一の恐怖スポット」とネットに在った犬鳴隧道を通ります
何も起きず犬も鳴いていませんでした
林道の小川が雨で激流になっている
落ちたら間違いなくしぬでしょう
車はすれ違い出来ないが、バイクだと丁度いい道
下に見えるのはキャンプ場で、連休には賑わう