東吉野村、萩原・伊豆尾の高地集落と神社
高見川沿いの廃集落
東吉野村の目的地は「天空の庭 高見の郷」という場所だったのだが、バイクでは登れず歩かなくてはならないので辞めた。
国道166号線と旧道が交差しながら伸びているのだが、旧道のほうは廃村廃集落のオンパレードとなっている。
走りやすいが殺風景な国道から旧道に入ると、小さな集落が点在し空き家や廃屋も多い。
高見川沿いには水田や農地も少ないので林業が中心だったと思うが、林業で成り立っていた集落は日本中で消滅している。
林業以外にこれといった産業もないので、ここはベッドタウンで近隣の町に通勤する人が多いでしょう。
高見川を挟んで西側に萩原、東側に伊豆尾という小集落があり、それぞれ20戸ほどの民家がある。
ここも林業集落だが思ったより空き家は少なく、地域活動が活発なように見えました。
同じような立地でも活発な集落と停滞した集落があり、行ってみると一目で違いが分かります。
停滞した集落は空き家と分かる壊れた家が並び、道には小石や落ち葉が積もり草ボーボー、神社や寺も荒れている。
高見川沿いの廃集落
地蔵には花が供えてあった
昔は賑わっただろう商店
この通りはゴーストタウンでとにかく不気味でした
人が住んでいないだけで妖気が漂う場所になる
誰かが窓から見ているような妄想に襲われる
廃集落に一軒だけ住んでいる気配がした
山集落の2つの神社
活発な集落は道路にゴミ一つなく隅々まで掃除が行き届き、神社や寺は毎日誰かが手入れしている気配がする。
道端の地蔵が汚い感じになっていたら末期症状で、その集落には数人の高齢者しか住んでいない。
萩原・伊豆尾はいずれも山地にあり道路は狭く、冬は雪も積もる筈だが割と元気な限界集落です。
萩原集落には斜面東側に愛宕神社があり、伊豆尾集落には斜面西側に八幡神社があり向かい合っている。
後で両方の神社から向かい側を見たが、互いに手を振れば見える位置に設置されている。
偶然そうなったのではなく、両方の山の集落から相手側が見えることで、互いに励まし合っているようにも思える。
両神社の真ん中には高見川が流れ川沿いに「水神社」という小さな祠がある。
この3つは何か意味があってその場所に造られた、両集落の守り神のような気がします。
萩原集落には人の気配がします
これが人が住んでいる集落の家
空き家に見えるが工房かなにかのようです
隣の山の伊豆尾集落、整然と手入れが行き届いている
向こうの山に見えるのが萩原集落
伊豆尾の山上にある八幡神社
写真は小さいが肉眼では萩原集落の愛宕神社がはっきり見える
伊豆尾の光蔵寺、平地がないので墓は斜面に建ててある