御所市の高天彦神社
金剛山を神として信仰する神社
高天彦神社は奈良県御所市の山側に在り、背後に金剛山を頂く古めかしい神社です。
2018年と19年に初詣に行ったが、何も良いことがなかったので20年は行きませんでした。
古い神社の多くは背後に山があって、山が信仰対象になっている場合が多いです。
大神神社は三輪山、玉置神社は玉置山のように本来は信仰対象の山に登って参拝するものでした。
古い神社の由来によると、山まで登るのは大変なので平地に神社を作って神様に山から下りてきてもらうことにした。
本来は人間が山に登るべきなのに、神様を呼びつけてきてもらうという結構無礼な事が神社の起源のようです。
大神神社は鳥居越しに三輪山が見える配置になっていて、方向を間違えないために鳥居があるようです。
古い神社は山が御神体なので本殿はなく、拝殿と鳥居だけという場合もある。
高天彦神社の創建は例によって不明で、古事記以前にできた神社はすべて不明となっています。
この辺には弥生時代から二上山や金剛山、葛城山などの山信仰があったので、西暦400年以前から参拝地だったと思われる。
金剛山へは大阪側と奈良側から登れるが、高天原神社は登山ルートの起点に位置している。
金剛山に上る人は必ず高天原神社前を通るので、自然に参拝する事になります。
神社に祭ってある神がどうのとかは古事記以降に作ったお話なのでどうでもよく、根本は弥生人の山岳信仰でした。
弥生人が山を信仰していた時代から2千年の時間が経ち、今同じ場所に神社があると考えると興味深い。
本来の参道ですが今は途切れている
現在の参道は林の中を通る
神社側から見た参道
参道を通らずに車道で来ることもできる
上写真に写っている木は面白い形をしている
社殿から見た風景
裏側にある岩、なんなのか読めない
逆さの獅子が縁の下に仕舞われていた
駐車場の無人販売所
近くの畑でとれたのでしょう