御所市の県営秋津団地
御所市の県営秋津団地
奈良県御所市郊外を走っていると水田の中に突然大きな団地が現れ、古めかしいコンクリート製の建物が並んでいる。
造りからはおよそ昭和40年代前半と思われ、当時最新の建物が数十棟あり数千人は居住できるでしょう。
だが団地の外には住宅は一戸もなく商店もなく、生活に必要な公的施設なども皆無です。
今は数百メートル歩けばコンビニがあり、近くに農村もあるのだが、そこだけが「隔離された世界」のように感じる。
奈良県にはこうした場違いな団地がたまにあり、多くは山と平地の境界に存在する。
こうした里山団地はもっと山奥に住んでいた人達が林業衰退などで集団離村し、移転先として自治体が用意する事があった。
秋津団地の成り立ちを示す資料はネット上にはなく、市営ではなく県営なのも不自然に感じます。
御所市は明治維新後に初めて差別撤廃運動が起きた土地で、同和団体の聖地的な場所です。
ここから導き出される推測としては、この地域の部落問題解消のため、そうした人々を集団移転させたのかも知れない。
秋津団地は現在は募集していないようで、住民が高齢化してほぼ居なくなったら、閉鎖して取り壊すのでしょう。
地図を見ても現地に行っても団地名が記されておらず、かろうじて一部の地図に県営秋津団地と書かれています。
住民構成を見るとほとんどの入居者が生活保護なのは明らかで、完全な赤字施設です。
老朽化によって今後住民がいなくなった区画から閉鎖し、10年後には団地そのものが閉鎖されているかも知れません。
遠目にも異様な気配がします
団地内の建物は昭和40年頃と思われ、すべて同じ年代
空室が多いがところどころ入居している
道路を駐車場にして塞ぐの同和地区で良く見る文化
古い高級車がぽつんと置かれている
洗濯物とアンテナが入居者を示している
不法投棄なのか正規の置き場所か分からない
40年以上は確実に放置されている車
農園みたいのは勝手に私物化した土地でしょう
洗濯物から入居者は高齢男性が多い