奈良県桜井市の山村、竜谷集落と岩坂・狛集落
桜井市の隠れ里
宇陀市に行ったつもりだったのだが、帰ってから地図を見て整理したら、行ったのは橿原市と桜井市だった。
宇陀市はもう数キロ先からで、この辺りは桜井市と橿原市や天理市などと複雑に入り組んでいる。
大ざっぱにいうと桜井市は箸墓古墳や三輪山など古墳が多く、天理市も大型の前方後円墳が多い。
橿原市も有名古墳や薬師寺や天皇陵が多いが、隣の宇陀市にはなにもありません。
何もない理由は宇陀市は山だからで、天皇陵や古墳は平地にしかないものです。
天皇やヤマト国家は平地の稲作を支配した王権なので、古墳や有名寺社も水田が広がるような田園地帯に多い。
したがって桜井市の山間部から宇陀市にかけても、古墳時代の有名な史跡とかはないです。
南部の山間地である十津川村や天川村もそうですが、山間地を好んだのは仏教の修験者とかなので仏教遺跡や寺院が多い。
山の中に寺を作って煙をモクモク炊いて、わざわざ辛い修行をするのが仏教ではグレイトな事と思われています。
竜谷の棚田、冬の棚田は物悲しい印象
丘の上にこの集落から日露戦争に出兵した石碑があった
無人販売所は冬季休業中
この標語をあちこちで見かけた
標語の道路向かいは崩れかけた廃屋でした
廃屋を撮っているとパトカーの巡回が通り、とても怪しい目で見られました
集落の先に龍谷三輪神社という神社があります
神社から集落が見渡せるようになっている
あんまりそういうセンスはないので徒歩でしか行けない山岳地の寺には行きません。
桜井市を東に進むと山間部に入り、国道165号をさらに脇道に曲がるとすぐ限界集落になります。
竜谷集落と岩坂・狛集落に行きましたが、だいたい十数軒の農家があって集落の中に神社や寺がある構造です。
山間地なので田んぼは棚田で春から秋には美しい棚田の風景が見れます。
棚田は見る方は楽しいのですが、今時田んぼ1枚を1年間世話しても3万円ほどの収益にしかなりません。
農機具とか経費がかかるからで労力のわりに見合わないし、副業にすらなっていません。
どこかで時給700円で週一日働いた方が、気楽だし簡単に現金が稼げます。
という訳でこの辺の農家っぽく見える民家も、大半は平野部の会社に通勤して自宅としてここから通っています。
生まれた場所を離れたくない人が多いのですが、子供は見かけず中年以降の人が多い。
次の集落は狛ですが読みは分かりません
狛集落の行き止まりに狛公園があったが、子供が遊ぶことはなさそう
狛集落の先に展望台があるらしいが、道ですらなくなったので引き返す
隣の竜谷集落から見た狛集落
途中に研究所と書かれた数軒の建物があったのですが
思いっきり不自然です
突き当りの十二神社に着いたらちょうど雨が降ってきました
この辺は謎が多そうなので、温かくなったら再訪してみたい