十津川村の内原地区と奥里集落 森と渓谷の傾斜集落
内原集落
十津川村の168号線から滝川沿いの道に入り2キロほど進むと滝川集落がある。
戸数20軒ほどで半分は人が住んでいるという、この辺ではまあまあの集落で神社や集会場もある。
普通の田舎では神社や集会場はあたりまえの施設だが、ある限界を超えて小さな集落には無い。
滝川集落を過ぎると道は舗装林道のようになり、その先は笹の滝という山奥の名勝があるだけで標識すらない。
山と森しかない道を数キロ走ると数軒の空き家と思われる民家があり、内原というバス停が現れる。
すると左側の森の隙間から切り開かれた斜面に集落が見え、さらに進むと下に降りて内原集落に渡る橋が見える。
この橋は手前で舗装が途切れていて、徒歩でしか渡れないが昭和前期そのままのとても美しい橋です。
そのまま道を進むと100mほど先に新しい橋が現れて、滝川の向こう側に渡ることが出来る。
斜面に十数軒の民家がありどれも壊れていないが、人の姿はなく住んでいるのかどうかは分からない。
内原集落はこんな風に見えてくる
川のこちら側に内原というバス停がある
左折して斜面を降りると橋のほうに行く
ジブリアニメか日本昔話のようです
この橋がなんとも絵になる
でも今はこちら側が途切れていて徒歩でしか渡れません
現在の橋は少し上流側にあります
新しい橋から古い橋を見る
古い橋の上を歩いてみました
奥里集落
ただ耕してある畑があったり軽トラが止まっている民家もあり、ゴミ捨て場が数カ所あったので人は住んでいる筈です。
集落の下には空き地がありただの広場に見えたが、内原小学校と刻まれた小さな石碑があった。
内原小学校は明治7年開校昭和39年廃校で、その頃にはもう人口減少していたと推測できる。
滝川を挟んで内原集落の対岸には矢高神社という神社があり、小さくても村としての機能をとどめている。
内原集落から林道に戻り数百メートル進むと奥里という標識があり、左折して橋を渡るとまた集落がある。
奥里集落は内原集落よりかなり広いが人気の無さは変わらず、歩いている人を一人見かけただけだった。
昔はここから子供たちが歩いて内原小学校に通っていたはずで、最盛期は数十人の生徒が居たのでしょう。
奥里集落の斜面には水田や畑だったらしい空間があるが、どれも草が生えた空き地になっている。
どちらの集落も観光地では無いので、新しく住む人は無くこのまま消え去る。
集落で自動車はこの1台だけでした
一番上からの風景
内原小学校跡、あとで調べたら奥の建物が校舎をリフォームしたもののようです
内原から数百メートル先の奥里集落に行きます
より一層寂しい風景です
行き止まりには墓地がありました
こうして見ると内原より広く、歩いている人を一人見かけました
辺鄙な場所に家が在るので行ってみます
正直この場所にどうして住むのかは分からない
林道行き止まりの笹の滝にも行きました
きれいですが雨が降り出したので急いで帰ります