かつらぎ町の一言主神社は廃神社のようだった
ゴースト集落の果てにある廃神社
前回はかつらぎ町の串柿の里・四郷を回ったがまだ干し柿の季節ではないため何も無かった。
出かける前に一応目的地をグーグルマップにいくつか登録してあるので、その中の一言主神社というのを目指した。
一言主神社は「一言お願いすればどんな願いも叶う」という、それを言っちゃお終いだよ的な万能神社です。
奈良県側の御所市に葛城一言主神社があるので、同じ一言主を祀っていると考えられます。
和歌山県の一言主神社はかつらぎ町平の下津川という集落にありますが、国土地理院の地図には書いてありません。
名もない川沿いの道を上って行くと昔集落が在ったらしい空き地や、昔農地だったらしい荒地が点在している。
一言主神社の周りに人が住んでいる民家は1軒もなく、見渡す限りすべて廃集落でした。
帰り道に寄り道して気付いたのは川沿いの集落は全滅したが山上には数軒ずつの民家からなる集落が点在している事でした。
なぜ急傾斜で狭い山上集落だけが残り、場所的には良いはずの平地集落は壊滅したのかは謎です。
一言主神社に向かう道
下津川という場所に着きました
公園として整備され三重の滝というのがあるようです
公園というよりホラースポットです
ドラキュラ城を連想します
これが奥ノ宮神社なんだと思います
これほど朽ちた神社は滅多に見られません
住人が居なくなるとここまで荒れる
細い川の上流には三重の滝という名勝があり、川を上ると葛城山に辿り着くようなので、最初葛城山への参拝ルートだったのかも知れません。
現在は葛城山信仰も薄れた上に舗装道路が完備されたので、ここまで来るのはよほどの物好きだけです。
地図では一言主神社の手前に奥ノ宮神社があるが、実際には遊歩道で繋がっていて一体になっています。
敷地はかなり広くお金をかけて整備した跡があり、寄付者の名前が書いた石が並んでいます。
この神社の最盛期は数十年前だったようで、現在は苔だらけで掃除も行き届いておらず廃神社寸前状態になっている。
誰かが掃除や手入れをしているのが伺えるが、何しろ周囲に誰も住んでいないので手入れも行き届かない。
手水舎には水がなく落ち葉が溜まった状態で、湿気の為に木材は腐敗し石は苔だらけになっている。
まあ「その方が良い」という人も世の中にはいるので、廃墟寸前の神秘的な神社として人気が出てもおかしくない。
一言主神社は賽銭箱すら壊れかけていたが、「大成功しますように」一言言ってきました。
ホラースポットは奥に続いています
住民や氏子が居ないから手入れできないのでしょう
不気味以外の何物でもない
寄付した人はみんな亡くなったのでしょう
右側の建物は便所で、しゃかんだら赤い手が出てきそうです
橋を渡ると一言主神社、できた時は綺麗だったでしょう
落ち葉を掃除したり手入れした跡はうかがえます
手水舎がこんな状態だったり、追いつかないようです
第二部につづく