かつらぎ町の山岳集落「平」地区
恵まれた過疎集落
和歌山県かつらぎ町の北部、大阪側に和泉葛城山があり、山は穴吹川で東西に隔てられています。
東側は東谷、西側は平地区でそれぞれ独立というか孤立した山岳集落になっている。
干し柿の名産地という意外に目立った産業はなく、高齢者が多い過疎集落といった趣です。
ほとんど同じように見える東西の集落だが、東谷には堀越癪観音の寺院と八王寺神社がある。
平地区には八坂神社と定福寺という寺と神社がそれぞれあり、見たところ手入れが行き届いていた。
集落に神社と寺があるのはある程度住民が裕福な証拠で、手入れが行き届いているのは手入れする人が居ることになる。
東谷と平を分ける分岐点の川
手すりみたのは東谷にもあった干し柿を吊るすもの
東谷はジブリっぽかったが、平は近代化された印象
平から見た東谷、向こうのほうが一回り小さい
八坂神社のうえから、花などが植えられている
もっと貧しい集落には神社も寺もないし、あったとしても荒れ放題の草ボーボーで屋根が腐っているのが普通です。
つまり東谷と平は戸数数十件の規模だが住人は結構裕福で、若い人(といっても中年)も住んでいる。
ここは大きな市である橋本市から約20キロの通勤圏内で、駅が在るかつらぎ町の平野部も近いので、車で通勤する人が多いのかもしれない。
このように町から近い集落は過疎化が進んでも車で通勤できるので、人が暮らせる環境が保たれている。
これが町まで片道1時間とかだと、通勤する人が居ないので60代から80代の人しか残らない。
町より不便には違いないが、そこが好きであれば住めないことはなく、車で30分も走ればあらゆる施設がある。
八坂神社の隣りに定福寺がある。このように寺と神社が整備されている集落は住民に余裕がある。
本当の限界集落では寺や神社も崩壊している
この辺の地図、広口と滝は山の下側にある集落
東谷に戻ります。やっぱりジブリっぽい
空き家らしい民家も見かける
堀越観音の近くに葛城蔵王権現社がある
修験者が修行の際に祈願する場所だったようです
国道24号の標識があり、市街地までの距離は意外に近い
下の方にも集落が見える。このように小さな集落が点在しています
短野という集落、だいぶ下に降りてきました
果樹園や小さな畑がある農家が多いです
下まで降りて上を見上げます
あの山の上に村があり人が住んでいる
おわり