十津川村滝川沿いの滝川集落
滝川沿いの集落
奈良県十津川村には吉野方面から南北に十津川が流れ、十津川沿いに国道168号線が走っている。
十津川村の中ほどに風屋ダムがあり、ダムの北側は川幅が広い風屋貯水池になっている。
風屋ダムを過ぎると168号線はダムを回り込むように大きく右カーブするが、そのまま真っすぐ進むと滝川地区に出る。
十津川はここで2つに分かれ本流は168号線と一緒に南下、支流はさらに栗平川と滝川に分かれる。
168号線から分かれて3つほどの集落を過ぎると林道になり、最後は笹の滝と不動滝という名勝で行き止まりになる。
その先も滝川は続いているが道は登山道になり、地蔵岳という1500m級の山まで続いている。
滝川という大きめの集落と、その先の内原に2つの小さな集落があり、居住地として機能しているのは滝川集落だけです。
過疎地の法則では行き止まりの道になる集落は人口が減りやすく、行き止まりに近いほど早く人口が減る。
法則そのままに国道168号線から2キロほどの場所にある滝川集落には民宿や公民館、神社や自販機などの文明の痕跡が見られる。
大阪市内は酷い雨だった
奈良県に入ると晴れ間が見えた
右は168号線、左は滝川集落
分岐点すぐの民家、山に入るという雰囲気が盛り上がる
最初の小集落は川土手みたいな場所に在った
この並びには民宿があり釣り人などが泊まるようだ
最初の小集落を振り返る
滝川集落が見えてきました
小さく美しい村
その先の内原集落には民家の他に文明を連想させるのは、橋と電柱と軽トラ、ゴミ捨て場くらいでした。
滝川集落には見たところ30軒ほどの民家があり、半分くらいは明らかに空き家になっているが、もう半分は人が住んでいる気配がする。
集落の人の気配はすれ違うクルマだったり、道路の雑草の生え具合、道端の家の荒れ具合、畑の様子などで伝わる。
村として機能しているのはここまでだが、以前はもっと山奥まで人が住む民家が点在していたのではないかと思われます。
人が住む集落を過ぎると道端に雑草が生えていて、頭上は木の枝で覆われて、陽があたらないのでコンクリートは苔で覆われている。
十津川の斜面に昔風の民家が並ぶ滝川集落はとても美しく、住民は少ないながらも生活感が伝わってきた。
斜面に民家が続いている
自転車がある家はたぶん人が住んでいる
集落全体が崩壊危険区域になっている
斜面の上に見えたのはこういう家でした
平地が少ないので石垣で工夫している
ここも昔家か水田だったのでしょう
一応集落中心部です
道具が整然と置かれているので使われている小屋