黒滝村奥地の集落 中戸地区

水難を恐れて不便な土地に住んだ人々
黒滝村の河分神社は名前の通り川の分岐点で、右側の県道48号は神社わきの集落の中を通ります。
乗用車がやっと通れるほどの道幅で、道沿いには黒滝川に合流する細い川が流れている。
集落の長さは200mほどしかなく、道はすぐ杉林になって森林地帯に続いている。
山に囲まれているので集落の幅も狭く、しかも川があるので増水したら冠水してしまう。
もっと数百メートル下流側には平地があるのだが、あえてここに集落を作ったのは理由がありそうです。
下流の平野部は3本の川が合流しているので大雨になったら周囲全体が浸水してしまったでしょう。
黒滝村中戸のメインストリート、神社正面

河分神社の右側に県道48号が続いている

現代ではダムができコンクリートで護岸されているので、学校や役場などの施設は広い場所に造られています。
県道48号線を進むと金熊さんという小さな祠があり、村を水害から守る神様と書かれています。
黒滝村には龍がつく神が多く祭られているが、龍は洪水や川を意味し、この地域では水害が恐れられていたのが分かる。
神社のわきから集落を見る

奥に進んで神社の方を振り返る

この川が山を削りわずかな平地を作った

狭い土地を少しでも広くしようと工夫している

でも半分以上は空き家になっていました

上にも家がありそうなので上ります

山の上から見た集落全体

キラキラ光るカナヘビ(とかげ)が居ました

坂の上は農家か集荷場のようでした

県道に戻る、村外れはほとんど空き家

砂防ダムの水門

これが集落を水害から守る金熊さん

人々から大事にされてきたのが分かる

終わり