天川村の山岳集落「塩野」地区の天満神社に行く
塩野天満宮、木のベンチは腐って自然に還る最中
天川村の天ノ川沿いから高地にに上がる
天川村は去年気に入って何度か行きましたが、山間地で冬は気温がマイナスなので行けませんでした。
もっと南部の十津川村や北山村ほどでは無いのだが、冬季は下界と切り離された陸の孤島っぽくなる。
天ノ川に沿って県道53号線を東に進むが、この道は「すずかけの道」というオシャレな名前が付けられている。
天ノ川の大半は整備されていない自然の川で、一部分だけコンクリートで護岸整備工事をしている。
2018年秋の台風で道路が崩れ、一部通行止めで高台の塩野地区に迂回している。
だが今回は山岳集落を回る予定だったので、塩野に誘導してくれるのはむしろ好都合でした。
天川村には自然な平地はほとんどなく、川で削られた僅かな平地と、川と崖の僅かな空間しかない。
崖を削ったり川沿いに高床式住居も作られているが、そこはいつ河川が氾濫したり崖が崩れるか分からない。
山を少し上った高台のほうが安全なので、あちこちの山の上や斜面に小集落が形成されている。
いつもの猿谷貯水池を見ながら天川村へ向かう
貯水池にかかる橋を渡り山の上に向かいます
鬱蒼とした杉林の中を走る
大塔村は今はもう無い
良い苔してますね
さらに上ると要塞かマチュピチュのような建物があった
光園寺という地図にない寺でした
奥に鹿の群れがいたが、残念ながら写せなかった
塩野地区の天満宮へ
塩野地区もそんな山岳集落の一つで、見たところ数十軒の民家と神社や寺などがあり、隣の滝尾や広瀬まで広がっている。
今は空き地と空き家が多いが、昔は数百軒は家が建っていたのではないかと想像できる。
塩野地区は国道168号に近く五條市に行けるからか、まだ相当数の人が住んでいる印象でした。
塩野には地図上でいくつか神社があるが、そのうちの一つの天満宮がある場所まで登ってみた。
鬱蒼とした森に囲まれた美しい神社で、湿気が多いので地面は苔に覆われていて、周辺は鳥と虫の声しか聞こえない。
こうした田舎の神社では改修などで寄付した人の名前と金額を張り出していて、殆どは10万円以上で100万円以上の人も居るようです。
1万円や5万円の人は下の方に書かれていて、いかにも肩身が狭いだろうと思える。
この風雨で削れた石垣の古さが素晴らしい
この時は無人だったが説法会が開催されるらしい
周辺はぜんぶ空き家ではなく、住んでいる人が居る
一度県道に降りて塩野へ誘導されるう回路
この日は塩野に行く予定なので好都合
塩野地区はみごとな傾斜地
上か下かどちらかで平らな場所は無い
森の奥に進むと天満宮がある
絵画か映画の中に入ったようです
横たわる地蔵さんたち
誰がいくら寄付したが書き出してある
ジブリ映画で狸が踊っていそうな空間
つづく