天川村と天河大弁財天
台風去り晴れる
千葉県を台風が通過した翌日の9月10日、近畿地方はひさしぶりの晴れ予想でやや風がある程度でした。
1年前の9月には大阪から京都にかけて台風21号が通過し、信号がひん曲がっていたのが印象的でした。
信号は普通道路に向かって正対していますが、風の向きによって90度曲がっていたり、裏返しの方向を向いていました。
台風は大阪北部から京都府南部を通過し、たまたま通った山道は直撃ルートらしく杉の木がすべて同じ方向に倒れていました。
旧ロシアのツングースカ大爆発で、森林の木がすべて同じ方向に倒れているミステリーサークルがありましたがそんな感じでした。
謎だったのは台風の翌朝には公園で鳩が普通に歩いていた事で、一体どこに避難していたのだろうと思いました。
9月10日に奈良県の五條市の猿谷貯水池から天川村を経て川上村をバイクで走りましたが、実は道を一本間違えて大回りしました。
当日は台風のせいで天気が不安定だったので、とりあえず降水率が低そうなルートを急遽決めたが、途中で間違えて遠いほうの道になりました。
猿谷貯水池から天川村を経て川上村を通る道は何度か通った事があり、バイクではとても気持ちいい。
いつもの猿谷貯水池、今日は晴れている
この通りは半年ほど前は人が住んでいたが空き家になっている
天ノ川にかかる吊り橋、昔は向こう側に家が在ったのかも知れない
天川村では賑わっている天の川温泉付近
周囲数キロで商店はここだけ
工場の天井クレーンみたいなのが見える
この変な鳥居が通るたびに気になっていました
天河大弁財天とヒンドゥー教
だが4輪車はすれ違い困難な場所が多いので、山を越える箇所は地元の人と釣り人ぐらいしか通らない。
天川村にも何度も来たことがあるが、途中で「天河大弁財天」という目立つ看板と鳥居が在り、立ち寄ってみました。
天河大弁財天は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)という芸能の神を祭っている事から、関西の芸能関係者が多く参拝する。
市杵島姫命は仏教の弁財天と同一視されるようになり、弁財天はヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティーが仏教に取り込まれて同一視された。
ここで神道と仏教とヒンドゥー教が一つの神を信仰している事になり興味深い。
サラスヴァティーはギターのような楽器を弾き、水の上の蓮などに乗っている姿で描かれている。
天河大弁財天の草創は飛鳥時代に役行者(えんのぎょうじゃ)つまり呪術をつかう修験者が拓いたとされている。
役行者は奈良県南部のあちこちの歴史に登場していて、1500年ほど前にはこの地で良く見かける存在だったらしい。
今も世界遺産の大峯奥駈道や熊野古道を徒歩で歩き、何十回も走破する修験者が存在している。
鳥居から神社までの道
神社前の茶店ですが10時前なので閉まっています
大きな灯篭の間から入ります
左の鳥居が天河大弁財天の入り口
インスタ映えしそうな橋がある
水を吐く龍もいます
ここがお参りをする場所
裏側の池がきれいでした