奈良県天川村から川上村への裏道
天川村から山越えで川上村へ
奈良県天川村から舗装林道を通って川上村に出る道は、好きな道の一つで何度か通った事があります。
多くの林道や山越えの道は杉の木だらけで風景の変化が乏しかったり、逆に整備されすぎてバイパスになっていたりします。
天川村周辺の道は川や開けた場所があり、道は自然の川に沿っていて適度に通りにくく、それでいて清掃が行き届いている。
山間部の道は舗装されていても利用頻度が低いと掃除されておらず、小石や枝が落ちています。
たかが小石や枝ですが、奈良県南部の山から落ちていきた石はナイフのように尖ってタイヤに刺さるとパンクします。
杉の木の枝もトゲのように尖っている場合があり、やはりタイヤに刺さってパンクする恐れがあります。
そういう訳で特にバイクでは、尖った石や枝を避けれない道は引き返した方が無難です。
山間地では爽快感がある良い道ほど通りにくく、自動車ではすれ違い出来ないか、広くなっている場所まで下がらなくてはならない。
バイクでは前方からトラックでもやってこない限り通行自由なので、一種のバイクの楽園のように感じる。
天川村八坂神社で休憩、森の中の日陰が快適
手作りな手水舎から水が出ている
温泉は修験者が拓いたらしいです
蛇之倉七尾山の修業場、修験者の人も見かけます
こういうのは墓ではなく、大峯山に99回上ったとかの記念のようです
自分が修行した記念に石碑を建てるようです。
九十九度上るのに意味があるらしく、誇らしげに書かれている
母公堂は大峯山が女人禁制だっため、女性はここで参拝する事になっていた
峠のトンネルから向こう側を見た景色が何気に気に入っている
日本最古の神社はダム湖の底
天川村の洞川温泉から山の方に向かい、大峰山と四寸岩山の間のトンネルを抜けると川上村に下ります。
国道169号線に出る前に川上村高原という集落を通り、その先に丹生川上神社上社という新しい神社がある。
元々は大滝ダムの底にあったのだがダム建設で湖底に沈んだことから、ダムを見下ろす高台に移転された。
この丹生川上神社上社こそ日本最古の神社の一つで、なんと縄文末期の4000年前には存在したと言われている。
ダム底に沈む前に神社の発掘調査をしたところ4千年前の祭壇跡が発見され、縄文末期からそこは祭祀場だったのが分かった。
残念なことにすべての遺跡はダム湖に沈んだが、ダムが廃用になり干上がればもう一度調査が可能になります。
明治時代に丹生川上神社上社が作られる前は「高麗神社」と呼ばれていて、渡来人と何らかの関係があるかも知れません。
現在の丹生川上神社上社は高台にあるので景色が非常によく、ダムの補償金からか立派な建物だが、あまりにもピカピカ新しすぎる。
神社を過ぎると大滝ダムに出て北に行くと吉野、南に行くと紀伊山脈を越えて熊野方面に出る。
杉の湯は吉野川沿いの温泉ホテル
分かりにくいけど、もの凄い坂道の林道が通っている
ここは通りません
砂防ダムの水が吉野グリーン
左の岩からはがれた小石が尖っていてパンクする
上を見上げると木漏れ日がきれいです
写真を撮るのに止まって何かがあるのに気付いた
岩をくりぬいて山の神を祭ってあります
山を降りると高原地区です