川上村の高原集落から吉野川に出る
吉野川を見下ろす高原集落
前回は天川村の洞川温泉から舗装林道で峠越えをして川上村の高原集落まできました。
林道を通って川上村の国道に抜けるには高原集落をかすめるだけで、中心部を通りません。
記事を書くために改めて高原集落を調べると思ったより大きく、昔は高原小学校があったようです。
校舎の建物はもうないが、グラウンドには学校時代の石碑や校門が残されているようなので、今度行ってみたい。
廃校は1983年でこの年川上村では8つの小学校が同時に廃校になり、川上第一小学校と第二小学校に再編されている。
おそらく川上村中心部にできた大滝ダムによって大滝集落がなくなり、この頃から過疎化が進行していました。
こう書くとダムのせいで過疎が進んだようですが、現状を見るとダムが出来なくても過疎は進んでいたでしょう。
むしろ住民はダムのおかげで立ち退き料や補償金を手にし、新たな土地で新たな人生を始めることが出来た面もあります。
高原集落の現在の戸数は衛星写真で見ると30戸以上だが、例によって半数ほどは空き家になっていると思います。
洞川温泉から川上村に抜ける林道
森から高原に出ると都会に来たような気がする
何十年も使われてない石段は苔だらけ
伊藤商店は今はやっていません
店の横にはスカッとさわやかコカ・コーラの広告
伊藤商店の隣りはログキャビン高原という民宿
その横には赤い火の見櫓がありとても良い風景です
若い集落と高齢者だけの集落は臭いが違う
川上村の吉野川周辺集落は大滝ダムのおかげで道が整備されていて、下流の吉野町や大淀町、五條市へも通勤できる。
高原集落は過疎でも人の気配がするし、50代以下の人も住んでいて車で通勤している気がします。
そう感じるのは高齢者しか住んでいない集落特有のカビの臭いがせず、建物は最近改築した家や車庫のある家が多いなどの理由です。
高齢者だけの集落だと台風などで屋根や壁が崩れると修理できないのでそのまま応急処置で済ませている。
子供世帯が住んでいる家は家が壊れたらすぐ直すし、新しい車庫があって家は改築した跡が見られる。
もっと活気がある集落では若い母親が子供を散歩させる姿が見られるが、さすがにそこまで若い集落では無かった。
高原集落からは車で15分走ればローソンやスーパーがあるので、奈良県山間地としては「すぐそこ」の範囲です。
高原集落から国道169号線に出て吉野川を上流に上ると、大迫ダムの下側に多くの民家があり大集落を形成しています。
地図で見た時は小さい気がしたが行ってみたら予想外に大きい集落だったので、また今度回ることにします。
民宿周辺はこんな感じ
限界集落なので空き家が多いですね
こういう寂れた空気が好きだという人は泊まる価値があるかも
自然の地形の中を曲がりくねる村道
吉野川に出て上流に向かいます
国道の下に廃道と橋が見える
古代ギリシャの遺跡っぽい
渡りたかったが下に降りる場所はすべて立入禁止だった
水は美しいグリーンでした