丹生川上流の名無し川沿いを走る
タイムスリップした空間があるのが旧道の魅力
細い県道こそ王道
喫茶店タイムを出てそのまま旧道を山のほうに上ると、再び国道168号線に合流します。
このあたりが西吉野町城戸で、普通に国道を走ると速いですが、わざと古い道を走ると昔の風景が残っています。
岩や山を削って道を作り、山肌が出て木が突き出しているような道がたくさんあります。
そうした所には錆びた標識や看板や消火道具入れ、廃屋などマニアが好きそうな物がゴロゴロしています。
普通に国道を走ったのでは、真新しい道路に新しい建物が並んでいるだけで、何もありません。
丹生川だった川は宗川と名前を変え、国道168号も真っすぐ進むと奈良県道49号線になります。
土壁の壊れかけた農家
樹々に囲まれた小さな集落
普通の人はやっぱり道が広い国道に行くのですが、旧道=県道や町道のほうがおもしろいです。
宗川だった川は川の名前も書いてない名無し川になり、護岸工事もされていない自然の川になります。
道はいよいよ細くなりガードレールも途切れがちになると、気分が盛り上がってきます。
すれ違うクルマや通行人もなく、人間世界から解き放たれた空間ぽいです。
家があってもほとんどは空き家か廃墟で、崩壊が始まっている家も多い。
人が住んでいる家はある程度かたまっていて、簡易郵便局やバス停などがあります。
落石は落ちた場所に置いてある
廃ガソリンスタンドです
配電盤と消火箱が残っている
至るところに空き家と廃屋
まとまった集落ですが、誰も見かけなかったので無人です
集落ぜんぶ無人というのもチラホラ見かけます
川にとりつくように家があります
昔の川べりの家はみんなこうだったのでしょう
道路の高さまでかさ上げしている家も多い
平地が存在しないので、斜面に建てられた家が多い
苦労して建てた家々もほとんど空き家でした
つづく