大阪の田舎、柏原市の山をバイクで走る
これぞ田舎、日本一汚い大和川もまだ澄んでいます
大阪にも田舎がある
田舎に住んでいると都会に行きたくなり、都会に住んでいると田舎に行きたくなるものらしい。
「オモチャ箱をひっくり返したような」という形容詞があるが、大阪市内はさしずめゴミ箱をひっくり返したような町並みかも知れない。
10年以上前は本当に街中にホームレスがテントを張っていて、路上にはゴミの日と関係なくゴミが捨てられていた。
どこからでも山に入れるのだが高井田駅の脇から上る
当時大阪城の堀の中にもゴミが捨てられたり廃棄自転車が投げ捨てられていたが、現在は美化されていました。
大阪市という街は行けども行けども同じような町並みが延々と続いていて、大量の自動車がゴーゴーと走り、その隙間に人間が生息している。
こうした街中から脱出するのは簡単ではなく、電車やバスで旅行で着いた先も、またゴミゴミした観光地だったりする。
少し入るとこのような山道が縦横に走っている
都会から脱出する兵器としてバイクはとても都合が良く、自動車では入りにくい山中の細い道にも分け入る事が出来る。
大阪市内から南東(地図の右下)に走ると柏原市があり、中心を大和川が流れている。
かつては「日本一汚い川」として名高かったが、現在は多少ましになり、柏原市の辺りではとても綺麗です。
農家や民家があり道路わきに花が植えられている。
大阪市内なら1分以内に誰かが抜いていくだろう
貯め池は常連らしい釣り人たちで賑わっていた
大和川周辺の山系
大和川は奈良県から大阪府に下ってくるのだが、奈良県では綺麗なのに大阪府で汚れてしまい、河口では汚水になってしまう。
柏原市は奈良県との境にあるので、まだ汚される前の大和川本来の清らかな流れになっている。
大和川に流れ込んでいる支流も多く、そうした山系の多くは自然のままで、細い峠道や林道も多い。
信貴山の人造湖、橋からバンジージャンプしている
今回は大和川に面した高井田駅から山に入り、林業関係者しか通らない道を通って信貴山の登山口まで行ってみた。
通常ルートで大阪から信貴山に行くには大和川沿いの国道25号線で奈良県側の三郷町に出てから、ダム湖やスカイラインがある場所に上っていく。
高井田駅から山に入って進んでいくと、ショートカットする形になって意外に近いのでした。
信貴山へ続く道は登山道になっていて断念
山中には意外にも所々に民家が点在し小さな集落もあり、釣り人が集まるため池や、林業や電力会社の施設、小さな工場などの施設がある。
自動車がすれ違えない広さの道なのだが、かなりの(といっても数十人)人が毎日利用している。
信貴山のスカイライン入り口からもっと奥に入ろうとしたが、本当の登山道になって居たので、そこで引き返した。
山中のどこにいても「ホーホケキョ」というウグイスの声がしていた。
地図上では何も無い場所に、小さな集落が点在している。
ウグイスの鳴き声がスズメくらい、どこにでも聞こえる
そして大阪市内に帰るのだった