天川村の洞川温泉の龍泉寺で散る桜を見る
洞川温泉に吸い寄せられて立ち寄る
この日は奈良県天川村を飛び越えて、去年行けなかった上北山村まで行こうと思っていました。
去年の秋に行者還トンネルから同じルートを通ろうとして、台風の復旧工事で通行止めになっていました。
通行止めは既に解除されたのを確認し、前日に明日の天候は晴れ予報だったので、今度は行けると思っていました。
だが早朝起きて天気予報を再確認すると、降水率70%以上に上がっていて、一日中雨に変わっていました。
天気予報の詳細を調べると、大阪は降水確率が高いが奈良県南部は午後3時ごろまで曇りか小雨になっていました。
この日を逃すとGW前半までずっと雨予報だったので、降らない方に賭けて出かけることにしました。
結局予報通り午後3時まで降らなかったのですが、いつ降り出しても不思議ではない重たい雲で気が焦りました。
天川村まで大阪から2時間かかりますが、すぐにも大雨が降りそうな気配で風も強くなったので、予定変更して洞川温泉で引き返すことにしました。
洞川温泉には以前も行ったことがあるが、まだ撮っていない場所が多く、古い建物が多いのが気に入っています。
大阪と奈良の峠で雨が降っているようなので、ふもとで休憩しています
菜の花が咲いています
よく見ると腐ったキャベツから花が出ています
向うにも花が咲いています
こうすると広大な花畑みたいに見えます
雲がどいたので峠を越えますが
降りそうな天気なので洞川温泉にコースを変えます
喫茶店などがあるから雨宿りできるという計算です
町中がレトロ風味
そういえば道中に大きな寺があったのを思い出し、龍泉寺を目的地に決めて、その周辺を撮ることにしました。
午前10時前とはいえ観光客は一人も歩いておらず、およそ観光地とは思えないほど閑散としています。
ネット写真では夏休みや連休中は賑わっているので、そうした書き入れ時に1年の収益を稼ぐビジネスモデルのようです。
だから観光地の旅館とかは高いんでしょうね。
奈良県南部の山間地は古くから修験者の修業地として知られ、現在も修行のために山籠もりや高野山まで縦走する人がいる。
龍泉寺はそうした修験者の寺として信仰を集め、遭難者と思しき修験者の墓が数多くあった。
境内には龍の口という滝から湧き水が流れ、修験者は必ずここで水行をして安全を祈願した。
順番としては1300年以上前に修験者がここに泉を見つけ「龍の口」と名付け、八大龍王を祀ったのが龍泉寺となった。
修験者や参拝者で周辺は宿場町として賑わうようになり、温泉地として発展した。
現在は秘湯、秘境という位置づけで、町全体が老朽化しているが、それが昭和レトロとして人気を得ている。
山間地のためいつも曇っていて、実際ここに来た時もいつも雨か曇りでした。
周辺には修行のための場所が点在していて、パワースポットとしても有名です。
洞川温泉に来るといつもこんな天気
手前の岩が有名で、下に降りれるようになっている
山上川沿いに立っている家
橋の向こうが温泉街でこちらが龍泉寺
散りかけの桜
町全体の変化が昭和前半で止まった感じ
そこがレトロな秘境として人気を得ている
龍泉寺の駐車場から修行の山を見る場所に、修験者たちの墓があった
修行でなくなった修験者がかなり居たようです
忠魂碑も多く、この地から出兵した人が多かったようです
ひときわ目立つ殉国烈士の碑
つづく