天ノ川沿いの旧大塔村を訪問
林業壊滅で自然に還る大塔村
国道168号線沿いの旧大塔村は現在は奈良県五條市に合併されて、一部の地名にだけ大塔町が残されている。
旧大塔村だった地域のどこにも町というほど賑わった場所は無く、小さな商店すらどこにもない。
住民がどうやって買い物しているのかは謎で、訪問販売などがやってくるのかも知れない。
車があればスーパーやコンビニに行けるが往復1時間はかかり、国道がバイパス風に整備されるまでは断崖絶壁だった。
旧大塔村は林業で発展したらしく、昭和前半までは建築材料や燃料などに重要な役割を果たしていた。
だが高度経済成長によって輸入した方が安くなってしまい、昭和50年頃から日本の林業は壊滅しました。
田んぼや畑が中心だった平地の村は国が保護してくれたが、林業中心だった奈良県南部の村はすべて壊滅しました。
そして無数の廃屋と廃小学校、廃村が生まれて緑に還りつつあります。
もう数十年もするとかつて人間が暮らしていた村々は、富士の樹海のようになるのでしょう
前に上った神社がある大塔町辻堂の砂防ダムを対岸から見る
中はそうでもないのですが、離れて見ると寂しい景色です
いたるところに土砂崩れや水害跡がある
大塔町宇井の集落です
ここでも土砂崩れの工事をしています
よく見ると人が崖にしがみついて作業しています
吊り橋が掛かっていますね
清水橋という吊り橋で、対岸の集落への生活路です
有名じゃないけど綺麗な橋です
看板は大塔村と書いてあります
つづく