大滝ダムを一周?してきた(奈良県川上村) 前編
完成まで50年
3月後半に奈良県川上村の紀の川上流にある大滝ダムを一周してきました。
といっても大滝ダムは周囲を一周できないので、実際には橋を渡りながら半周くらいでした。
大滝ダムは2004年に供用開始されたが50年にもおよぶ反対運動の末に、工事が強行された経緯がありました。
反対したのはダムの底に沈む475世帯で、既に大迫ダムで151世帯が移転し川上村の存亡に関わるからでした。
一方では紀の川反乱による水害もひどく、1950年代には台風で毎年のように多くの犠牲者を出しました。
高度成長期の日本は公共工事の建設ラッシュで、特に奈良県は山間地で河川が多く、多数のダムが建設された。
道の駅吉野路大淀iセンターで心霊写真?を撮影
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ロッキード事件で田中角栄が逮捕されると、公共工事悪玉論が世論になり、大滝ダムが完成したのは構想から50年後の2012年だった。
完成した大滝ダムは世論が「再生可能エネルギー」に傾いていたので、今度は水力発電で地球にやさしいともてはやされた。
今回行ってきたのはその大滝ダムで、紀ノ川は奈良県では「吉野川」と呼ばれている。
大きな街である橿原市からは30キロほどで、コンビニやGSなどがある大淀町からも20キロはある。
周囲にスーパーやコンビニはないが、ところどころに民家の集落が点在している。
大滝ダムは上流から下流まで細長く、ダム堤体から細い川になるまで12キロもある。
幹線道路の国道169号線と、橋を渡った反対側を行き来しながら、7合目くらいの位置まで上がってきました。
遠くに見えるのが大滝ダム堤体
「学べる防災ステーション」に入れるはずなのに閉鎖中だった
ダム堤体はでかい
ここも閉鎖されていて向こう側に行けない
なかなか雄大な景観
山の上に退去しなかった集落があり、ダムを見下ろせる
これから行く上流の方角
国道を上がると南朝の誰かが首を落とされた石碑がある
北塩谷橋で向こう側に渡れる
橋の上から見る堤体
渡ると本当に小さな集落がある
向う側に道が続いているようだ
続く
後編