高天彦神社に降臨してみる 奈良県御所市
高天原はここなのか?
古事記に書かれている日本神話には高天原という場所が登場し、アマテラスの子孫が治めたと書かれている。
その場所は神々が住んでいて、天地の始まりであり、神々の生まれ出る場所とも書かれています。
そこがどこかは諸説あり、神話だから雲の上だろうという天上説と、実在の地上であるとする実在説に分かれる。
高天地区への曲がり角
細い道を登っていく
さらに地上でも複数の候補地があり、その一つがこの「高天彦神社」が存在する「高天」(タカアマ)とされています。
あらゆる神話は嘘であると同時に事実でもあり、何らかの「伝えたい事」が書かれています。
日本書紀と古事記はもっと古くからの伝承をまとめたと言われているので、高天原神話の中に「後世に伝えたい事」が有った筈でした。
「高天彦神社参道」と書いてあります。
参道の先に神社があると思うが罠です
後ろを振り返ると山村の風景が広がっている
古代人が何を伝えたかったのはさっぱり分からないが、何度か行っている御所市に有名な高天原が存在するというので行ってみました。
葛城市から県道30号線を南下すると山と田んぼばかりになった頃に「高天」という小さな標識がふいに現れる。
右折してズイズイ登っていくと「高天彦神社参道」があり、苦手な階段の山道を登るのだが、これが罠だった。
結構な上り坂を何度も折れ曲がりながら頂上まで登り、山の向こうに出ると、フェンスで閉鎖された行き止まりだった。
長い坂道をずっと登っていく
頂上を超えると
行き止まりだった・・・
何かがおかしいと思いながら戻り、立てられている地図やスマホの地図を眺めると、閉鎖された向こう側に神社があるようだった。
つまり「参道」は神社とつながっておらず、現在は参道ではないのだった。(そんなのアリか?)
バイクで山の反対側に出ると舗装道路がいくつも分かれていて、その一本の向こうに鳥居らしきものが見えた。
気を取り直して山の反対側に移動すると、行き止まりの向こう側に出た
参道の向こうまでバスが運行していた
さっき汗だくになって上った参道は、道路で分断されて現在は途切れてしまっていた。
「現在の参道」をクモの巣を払いながら通り抜けると、そこには舗装道路がつながっていて、車で直接来れるようになっていた。
何だか嫌な予感がしたが、予感は帰り道で現実になる。
小さな小屋は無人販売所だった
神様もここで買い物をするのだろうか
場所が分からずうろうろすると、森の向こうに鳥居を発見
クモを払いながら森を抜けると、自動車で横づけできるようになっていた
社殿には参拝ノートがあり、多くの人がお参りして記念に記入していた
年季の入った狛犬の裏には「嘉永八年」とあった
謎の柿ピー
至るところに「柿ピー」が供えてあった。
神様は柿ピー好きのようだ
明治天皇が参拝した記念碑
小さな建物がいくつも在る
入れ替わりに入っていく老夫婦
今回悩まされたでかいクモ、頭に巣をかぶってしまう
周辺の田園風景
この後雨でずぶ濡れになり、散々な目に遭って帰った・・・