大阪唯一の村 千早赤阪村で棚田めぐり
大阪一の田舎
千早赤阪村は大阪府で唯一の村で、コンビニはなくスーパーは一軒だけある。
大阪市から奈良県に出る国道309号線が通っているので、通り道に使っている人は多い。
いつも通るけど立ち止まる人は居ない村が千早赤阪村で、住む人はもっと少ない。
人口は約6000人で大阪府で初めて過疎地域に指定され、もっとも多い年齢層は男女とも60代となっている。
千早赤阪村でおそらく最も知られているのは金剛山とロープウェーで、御来光を眺めに上る人が多い。
他には楠木正成の千早城があり、鎌倉幕府が差し向けた2万人をたった500人で防いだので知られている。
千早城があった千早神社まで去年上ったが、ルートは角度が急な狭い階段しかなく、森に潜んだ守備兵から狙い放題になる。
たとえ10万人が攻めてきても一度に上れるのは数人ずつなので、上から石をぶつければ次々に転げ落ちる。
最上部に辿り着くころには守備兵のほうが数が多いので、多勢を生かして戦うことができた。
千原赤阪中学校に上がる道は道路に桜の花びらが散っていた
春の新緑越しに柔らかい日差しが差している
まだ初春なので農作業をする人もいない
農地は地形に合わせて三日月形をしている
農地の脇には草花が植えられている
階段状になっているのが分かる
千早赤阪村の棚田
楠木正成はついに千早城を守り切って、12日後に鎌倉幕府は滅亡してしまった。
千早城には上赤坂城などの支城があり、千早赤阪村の8割を占める山の尾根沿いにつながっている。
それらの場所も今は棚田か山林になっていて、一部はハイキングやサイクリングコースになっている。
下赤坂城の周辺には『下赤阪の棚田』があり、景勝地として知られている。
奈良県明日香村よりは規模が小さいが尾根から道路まで田んぼや畑が続いている。
尾根伝いにバイクで走ることもでき、ハイキングにも良いでしょう。
尾根に上るとウグイスなど野鳥や虫の声が聞こえ、大阪府とは思えない自然を楽しめる。
この後金剛山ロープウェーに乗ってみようと思ったのだが、なぜか運休中だったので断念しました。
尾根の上にも農地がある
頂上にも水を引いて田んぼを作っている
隙あらば棚田
少しでも土地が在れば農地をつくる執念は凄い
上の方にも畑や果樹がある
軽トラがやっと通れるくらいの農道
道路と軽トラが普及する前は、こうしたモノレールで下まで運んでいた
最初の棚田に戻った
つづく