心霊スポット? 滝畑ダムと周辺トンネルを訪問
もっとも「出る」らしい梨の木隧道
滝畑ダムと周辺トンネル
世の中には心霊スポットと呼ばれる場所があり、大阪にも多数存在するが、中でも滝畑ダムと周辺のトンネルは評判が高い。
心霊スポットになる為にはまず伝説の元になる実話があり、それにまつわる霊的な現象が無くてはならない。
なにも歴史的経緯がなければそれはただ「怖い場所」に過ぎないからです。
府道61号を進むと心霊トンネルがある
滝畑ダム周辺は平成に入ってからテレビやネットで多く取り上げられたが、ダムの歴史は当然もっと古い。
滝畑ダムは1967年に着工して1981年稼動という新しいダムで、心霊現象もダムに水が貯水されてからの事です。
このダムが一躍有名になったのは2016年5月29日、バーベキュー帰りのワンボックス車が転落し6人中5人がなくなりました。
細い砂利道を抜けると塩降隧道トンネルがあった。
バイク以外では来にくい
事故以前から「滝畑第三トンネル」「夕月橋」「梨の木逐道」の3つが心霊スポットとして知られていて、事故によってダムそのものも心霊スポットに追加された。
「滝畑第三トンネル」は塩降隧道トンネルとも呼ばれていて、銘版には昭和7年完成とあるが、もっと以前から存在したトンネルを拡張したようです。
トンネル内から出口を見ると少女の霊が見える、車でトンネル内を走ると血の手形をつけられると言われている。
昭和7年とあるが、隧道はもっと古くから存在したようです
伝説の正体は?
夕月橋はダム湖に掛かっている対岸に渡る橋で、橋を渡ると老婆の幽霊が追いかけてくるとされている。
2016年にダムに転落した車は、夕月橋の近くで事故を起こしたので、この言い伝えも強化されました。
運転手は生存し「まったく覚えていない」と言い、道路にはブレーキ跡もなくガードレールを突き破っていました。
少女の霊が出るらしいがこの時は見えなかった
梨の木逐道はダムから伸びている舗装林道の途中にあるトンネルで、交通事故や自死でなくなった霊が出るとされています。
このトンネルでも車に赤い手形をつけられたり少女の霊が出たり、盛りだくさんで、しかもトンネルを通ると『家まで霊がついてくる』お土産付だそうです。
梨の木逐道を通ると熱が出たり体調が悪くなるそうですが、この理由は通ってみて想像がつきました。
首無しライダーが走り回る峠道
ダム湖を死に場所にする人もいるという
老婆が追いかける夕月橋
ダム湖から梨の木逐道を通ると標高900mほどの岩湧山キャンプ場に出るのだが、標高が高く森林の狭い道を通るので、かなり緊張し耳がキーンとなります。
車ではすれ違いできない山道で舗装も凸凹、ガードレールが無い場所で転落したらあの世行きなので、確かに熱も出てくるでしょう。
少女の霊っぽいものにも遭遇し、ただの自転車なんですが、ロードバイクが高速で飛ばしていて、あれっと思ってもう一度見るともう居ないんです。
それを遠くから見ると少女の霊がサーっと消えていくように見えなくは無いです。
最も広い道路を通って滝畑ダムにいくと峠のワインディングロードを通るが、ここには首のない2輪ライダーの霊が出ると言われている。
少女の霊っぽいけどただの自転車
林道の方に向かうと
問題の梨の木隧道がある
ここもバイクでないと来れない
かなり飛ばせる道路なので、きっとバイクブームの頃には2輪の事故でなくなった人が多かったのでしょう。
心霊の正体はまずダム工事でなくなった作業員が居て、ダムができてからは交通事故や自死がかなりあった。
不思議な事に都会で何人交通事故や自死でなくなっても心霊スポットと言わないが、それがダムだと心霊現象になります。
そしてトンネル自体の不気味さ、古くからの伝承などが加味され、テレビやネットの影響で拡散したと考えられます。
周辺の旧道には不気味なんだか可愛いのか良くわからない地蔵がたくさん設置されていて、それらも不気味に見えるかも知れません。
一帯の心霊スポットを全て回りましたが、少し頭が痛い以外は問題ないです。
見た感じは新しいがこれも改修されたのでしょう
山頂まで細い山道が続くので、気分も悪くなるでしょう
ところどころ置かれている地蔵が気分を盛り上げる