5代 考昭天皇陵を訪ねる 奈良県御所市
天皇陵の隣の考昭宮
裏山天皇陵
全ての天皇陵を巡る4回目(5か所目)は今までで最も古い第5代考昭天皇で、何と83年間在位し113歳まで生きた。
日本書紀では113歳、古事記では93歳まで生きたと書かれていて、特筆するほど長生きしたと想像できる。
西暦に換算した年代は不明で、7世紀以降とも5世紀以前とも言われているが、日本書紀以前の天皇はほとんど不明です。
天皇陵を発掘すれば年代が分かる何かが出てくるはずだが、今までに発掘が許可された事はありません。
ただ現地を回ってみると天皇陵にははっきりと年代別に特徴があり、大きく分けると前方後円墳と、それ以前それ以降がある。
天皇陵以外の古墳の発掘から、前方後円墳は3世紀から7世紀に造られたと考えられています。
したがって前方後円墳の天皇はこの年代の範囲で、前方後円墳以前なら3世紀より古いと想像することができる。
考昭天皇陵は前方後円墳になる前の古いタイプで、ただの自然の山に過ぎない。
前方後円墳はあの独特な形に周囲を囲って、堀を掘って水を張り、真ん中を盛り上げるなど高度な土木技術を用いている。
考昭天皇陵はまだ日本にそうした土木技術が普及する前で、最も初期の古墳だとわかります。
考昭天皇陵は自然の山と書いたが、現地に行ってみると「ただの裏山の竹藪」でした。
参拝所と神社が後から設置されているが、昔はなかった筈なので、本当に自然の山自体を陵墓にしたようです。
天皇陵を巡っているとピンとくるようになる。
不自然な盛り上がりと伐採されていない樹木は古墳に違いない。
周囲を回ってみると、やはりこれらしい
参拝所らしい施設がある
階段を上っていくと
立ち入り禁止だった
参拝所自体が立ち入り禁止なのでお手上げ
因みに天皇陵の参拝所は明治以降に作ったもので、考古学的な意味はない。
代わりにという事なのか、隣に考昭宮がある
階段を上っていくと
小さい神社がある
賽銭箱に100円を入れて中を覗く
カメラを差し込むと絵がたくさん飾ってあった
100円のご利益か転ぶことは無かった
周辺はただの裏山
簡単に侵入できそうなフェンス
ゴミ拾いの日なのか近所の高校生全員が周辺のゴミを拾っていた。
大阪の高校生とはえらい違い。