高取町の市尾墓山古墳と丹生谷のレトロ団地
限界集落があちこちに
奈良県の高取町は平野部に位置し、地図上ではとなりの明日香村より栄えているように見える。
行ってみると面積が広いから町なだけで、過疎化がすすみ住宅地では廃墟や放棄された家がとても多い。
農村を通ると住宅からその地域の金銭事情がわかってしまうが、とても貧しそうな印象を受ける。
むしろ果樹園の山間地の農村のほうがよほど栄えていて、家は立派でみんな新しい軽トラに乗っている。
東の明日香村は観光地であり、移住者が多く壊れたままの民家など滅多に見掛けず、おしゃれな店が多い。
西の御所市は商店街は廃れたが国道沿いは栄えていて、それなりの賑わいを見せている。
市尾駅に近い市尾墓山古墳は前方後円墳
なんと前方後円墳の上に登れる
ところが間に挟まれた高取町は、大半が水田なのだが米作の衰退で農業が壊滅してしまっている。
集落を通ると一部が壊れた家や、廃墟のようになった民家に老人だけが住んでいたりする。
若者はまったく見掛けず、家も車も古く、経済的にも苦しそうです。
だが旅行者にとってこういう集落ほど、古い物が手つかずで残されていて「開発されていない」事になる。
もしこの地域が豊かになれば、古い家や昔の神社などは、あっという間に更地になり、大型モールとかになるでしょう。
稲作農業の衰退によって、もうしばらくはこの地域はこのままの状態が続くでしょう。
人が歩いた跡があり、「上るな」とは書いていない
これが前方後円墳の上です
木が1本あるのはサービス?
墓を掘った穴をシートで塞いである
定番のプレート
古墳を出てバイクでうろうろすると、古い団地に出た
これは相当に古い、廃墟かと思いきや
入居している棟もあり、団地自体は生きている
入居している部屋にはエアコン室外機が付いている
自然に還る公園
掲示板を見ると高齢者が多いようだ
車やバイクがけっこう止まっている
草に飲まれていく
地図を見ると丹生谷という地区だった