奈良の農村 高取町へ行く
岡宮天皇陵
村よりも田舎の町
奈良県は都会である奈良市か出て南に下ると、だんだん田舎っぽさを増していきます。
奈良盆地の終わりである吉野川から北はなんとか、人が住んでいる田舎といえる。
吉野川を渡って南側のほとんどは山地で、鹿や熊や猿の生息域に、人間が点々と住んでいる感じです。
地形図を見ると奈良県の半分以上は、こうした「非人間領域」で占められている。
人間界である奈良盆地も大都市(といってもイオンやライフがあれば大都市)から外れると農村しかない。
遺跡で有名な明日香村の隣りにあるのが「高取町」で、名前を見ると明日香村よりは都会っぽい。
御所市から高取町への道で、とても目立つ八幡神社
10年以上誰も座ってなさそうなベンチと遊具
だが明日香村にはスーパーやコンビニ、飲食店がかなりあるのに対し、高取町には食事する店すらほとんど無い。
面積が広いから多少人口が多いのだが、明日香町、高取村にしたほうが実態に近い。
高取町中心部からは、どこに買い物に行ってもスーパーまで5キロくらいはあり、不便なことこの上ない。
人口減少が進んでいるらしく、空き家が非常に多く、草に覆われた民家が目立つ。
そんな場所に岡宮天皇陵があり、鄙びた風景やレトロ調の写真を撮るには絶好となっている。
なお岡宮天皇は正式には草壁皇子で皇太子だったが、天皇の呼称で呼ばれている。
父は天武天皇、母は持統天皇、妻は元明天皇、子供は元正天皇と文武天皇で、自分だけ天皇に即位しなかった。
母親の持統天皇より早世したため、不憫に思い「天皇」の称号を与えたとされている。
村から出兵した人の戦没者記念碑
の裏側に古い木造の、大きな建物がある
何棟もつながっていて、役場か学校のような気がする
この椅子は何十年ここに置かれているのだろうか
近くの倉庫らしい建物は
裏側からツタに飲み込まれようとしていた
一部だけが崩れかけた家
自転車屋だった建物
村の奥に入ったら古そうな神社に出た
良い雰囲気だったが無数の羽虫に囲まれる
次々と虫に襲われている
転げるように階段を下りて、虫神社から逃げ出した
岡宮天皇陵は次で