ミトラのブログ 秘境と異世界

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UR移住を検討してみる

CMで一躍メジャーになったUR賃貸

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https://pbs.twimg.com/media/DBNIN2gVYAApTCx.jpgより引用

 

URであーる。

以前から大阪を脱出して奈良に移住しようと思い、時々賃貸情報サイトを見ていました。

そんなとき目にしたのは「賃貸情報サイト物件の5割は釣り物件(おとり物件)」というニュースでした。

正確には「明らかに相場より安い物件の半数がおとり物件」というもので、これでは安い物件を探すのはムダです。


家賃相場が6万円のところに4万5千円の物件があったらほぼおとり物件ですから、もう調べる自体が無意味です。

その物件の本当の家賃を知るには不動産屋店舗に行くしかなく、100年前から変わらないシステムです。

ではネットでは正直な賃貸物件は一切無いのかというと、UR(都市再生機構)があります。

 

郡山駅前は奈良市や有名観光地に近く、買い物も便利

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どこも昭和50年前後築が多いが、見た目はきれいです

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URの全身は公団住宅で、もともとは国が戦災で焼け出された人に住宅を提供する役割でした。

戦災難民はいなくなったのに住宅公団は肥大化し、やがて民営化されてURになりました。

URは独立行政法人なので民間企業ではなく、国がケツ持ちしている特殊な団体で、特殊法人よりは採算性を重視しています。


URは公益性を重視しているので、家賃は公開されていて、審査基準や申し込み手続きも明文化されています。

家賃は安いということはなく、奈良県の田舎町だと4万から6万が多いが、子育て世帯だと割引がある。

URは間取りが3部屋以上の物件が多いので割安だが、大半は昭和50年代以前に建てられた建物です。

 

郡山駅前は歩いて駅に行けてそこそこ賑わっている

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こちらは奈良でもっとも南の橿原団地、車がないと生活に不便だが奈良県全体の中心部にあり家賃低め

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URは裏技で入居審査なしになる

築昭和物件には基本的にエレベーターがないので、4階以上だと毎日「お百度参り」のように階段を上る。

なので4階以上は空いているが、3階2階は満室の建物が多いです。

では平成築のエレベーターありの物件はどうかというと、家賃7万から15万もし、民間マンションより高い気がする。


URは部屋数が多いし間取りも広いのだが、金額では決して安くならない。

家賃には交渉という要素は一切無く、子育て割引などがある他は固定されている。

ただし築年数によって減額されるので、長く住んでいると交渉しなくても家賃が下がっていく。

 

橿原団地の外にはスーパーもあるが徒歩では遠い

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URの入居審査だが年収と資産ががっちり決まっていて、これが結構厳しいと評判です。

特に個人事業主は申告している所得が低いので、書類が基準より少しでも下回れば不合格です。

でもこれには抜け道があり「1年分の家賃を前払いすれば収入審査不要」と明記されています。


さらに1年後も滞納がなければ基本的に新たな収入審査は行わず、そのまま住む事ができます。

引越しの際にも同じクラスの別のURに引っ越すなら、やはり新たな審査は行われていないようです。

ここら辺は「お役所仕事」の良さであり、メリットでもあります。

 

こちらは河合町星和台団地、イオンがあるが車が必需品な田舎町

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安いURの多くは不便な場所にあり、昭和築でエレベーターがない

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