天皇渕を見下ろす浄見原神社は知られざる秘境(吉野町)
吉野川を見下ろす秘境神社
神社には大別して2種類あり、人が居住している場所に人工物を設置した神社が殆どを占めています。
境内に樹木が植えられて自然環境を作ったとしても、やはり人工物の観を否めません。
大体は八坂神社とか八幡などどこかで聞いたような名前か、地域名をつけられて形式は画一化されている。
画一的なのは同じ神様を祀る同じ神社に属しているからで、99%の神社はこうしたものです。
残りの1%の神社は風変わりな名前で山間地か村はずれにあり、誰にも知られず近所の人が参拝するだけです。
立地は自然環境に依存していて山の上だったり川のほとりだったり、辿り着くのが困難な場合もあります。
自然環境に依存しているので画一的ではなく、崖の途中にあったり岩をくりぬいた中に在ったりする。
そうした風変わりな神社のほうがずっと面白く、もともとの神社は恐らくそうしたものだったでしょう。
浄見原神社(きよみはらじんじゃ)も自然環境に依存した立地で、山自体が巨大な岩で一部を削って神社にしている。
天武天皇は天智天皇の弟だが、天智天皇の息子の弘文天皇を追い落として王座に就いた、一部では極めて評判が悪い人物です。
天武は初めて「天皇」を名乗り神道や仏教を新興し、今でいう愛国心を煽って国家の威信を高めた。
その天武天皇が立ち寄った伝説があるのが天皇淵で、浄見原神社は淵を見下ろす場所にある。
民家に近いがあまり知られておらず、村人以外に行く人も少ないという秘境です。
自動車のスクラップ置き場から入って行く
行き止まりにバイクを止める
横を吉野川が流れている
参道は自然道です
天武天皇の由来が書いてあります
石垣と建物がある辺り、苔の生え具合も良い
このカーブの辺りは映画の中に入り込んだようです
天武天皇が向こうから歩いてきても不思議じゃない感じ
歩いてきた道を振り返る
この道は巨大な岩を削ってある
ここが天皇淵でしょう
下に降りれるので天武天皇が顔を洗ったかも知れません
狭いがそれほど危険ではない
さて見えてきました
ここは儀式などを行う場所
一休みするのにちょうどいいです
奥に階段が続きます
岩の隙間に神様が祭ってあります
神様から吉野川が良く見えるよう配置されている(今は樹木で覆われている)