斉明天皇陵 牽牛子塚古墳を訪問
これが本物の斉明天皇陵
本当の斉明天皇陵
斉明天皇陵としては2017年8月に奈良県高取町の越智崗上陵を訪問しました。
越智崗上陵は宮内庁が治定した陵墓で、天皇の墓であると定義して、遺跡を保護しています。
この治定を行わないと保護の対象にならず、ショベルカーで平らにされてショッピングセンターになったりします。
なので治定は重要なのだが、本当は誰の墓なのか分かっていなくても、とりあえず誰の墓なのか決めなくてはならない。
江戸時代の初めごろから、過去の天皇の陵墓を特定する作業が行われているが、初期の天皇の多くは今も本当の陵墓が特定されていない。
公式に治定されていた斉明天皇陵なのだが、新たに本当の斉明天皇陵が発見されて、実は違ったという事になっている。
すると今まで斉明天皇陵だと思っていた陵墓は、一体誰の墓だったんだろうという事態になっている。
という訳で新たに発見された「本当の斉明天皇陵」だと言われている、牽牛子塚古墳に行ってきました。
牽牛子塚古墳は分かりやすく言うと、明日香村の「飛鳥駅」の裏山なのですが、口で言うほど分かりやすくなかった。
今までの天皇陵は全て整備されていて、道は細くてもちゃんと舗装されていたし、地図を見れば場所は分かりました。
牽牛子塚古墳は2010年に調査が行われ、当時の天皇陵の特徴である八角墳である事や、日本書紀の記述と一致した点などから斉明天皇陵と特定された。
まだ発見されて新しく、宮内庁が治定していないので、天皇陵として保護されておらず、周辺は整備されていない。
そして最初に行ったときは標識が間違って立てられていたため、場所が分からなくて辿り着けなかった。
2回目に行ったとき、案内標識が間違っているのに気づき、やっと辿り着く事が出来た。
その場所は山道を登ったところに在り、バイクで上るのは困難だったが、通行止めとも書かれていないので前に進むうちに辿り着いた。
問題の二又路
ここにある標識と
左に行った先にある標識が、入れ替わって立てられている。
工事業者が間違えて立てたようだ
標識通りに行くと畑を通り
行き止まりになっている
左に曲がっても
間違った場所に進み、行き止まりになっている
間違いに気づき、さっきの二又を右に進む
枯れ葉が深く積もっている
地図ではちゃんとした道に書いてあった
道無き道というか、道ではない
これ以上進めなくなりそうな場所に標識があった
ジョークとしか思えない。標識より道を作ってほしい
まだけもの道は続く
崖のあたりに何かがあるのが見える
間違いなくこの工事現場が斉明天皇陵
裏側に回ると
石碑と説明版がある
まだ斉明天皇陵ではない
穴倉発見
狭いので全体は撮れない
左右どちらかが斉明天皇、もう片方は娘の墓
内部は暗いのでうまく撮影できなかった
木々が無ければ周囲を良く見渡せる
明らかにこの景観を求めて、この場所に作ったと感じる
1,000年以上の間、枯れ葉に埋もれていたのだろう
ここから先はバイクでは完全に無理
葉っぱを踏んでもと来た道を戻る
下に降りて見たら、枯れ葉が1枚ついていた