本当の「真田丸があった場所」を訪問

ここに外堀があり三光神社方向に真田丸があった

本当の真田丸はどこだ？

2016年の大河ドラマになってブームを巻き起こした真田幸村だが、ドラマが終わるとブームも終了しました。

去年一度「真田丸跡」を訪ねたのだが、どうも釈然としなかった。

その時点では真田丸がどこだったのかは判明しておらず、記念碑や像を適当な場所に作ったとネット資料では書かれていた。

幸村の像などがある三光神社は周囲より高台になっていて、それっぽいのだが実際には関係がない。

その後のテレビ番組の調査などで、三光神社は真田丸の東端（地図上の右端）に当たると推測された。

西端（地図上の左端）は３００ｍほど離れた明星学園の敷地内で、現在は記念碑があるらしい。

真田丸を現代の地図上に書いてみると、かなり広い

https://www.mapion.co.jp/m2/34.67565454,135.52956082,16より参照

幸村像があったのは，確かに真田丸の西端にあたる場所だった

もう一つの手がかりとして明星学園から２００ｍほど南（地図上の下）に東高津公園が存在する。

この公園は2011年8月14日、３つの一斗缶に入ったバラバラ事件が発見された舞台であり、その時に歴史的経緯が有名になった。

真田丸から火縄銃で堀を渡ろうとする徳川勢を射撃し、大量の兵士が埋められたのが東高津公園だという。

大阪の陣以降も墓地の埋葬場所に使用されたので、現在でも工事などで少し地面を掘ると、人骨がザクザク出てくる。

解明された真田丸の南端から東高津公園まで２００ｍで、火縄銃の有効射程もちょうど２００ｍです。

相手が武装していると１００ｍ以下でしか貫通しないが、軽装なら２００ｍでも十分な威力があるとの事です。

真田丸の大きさは分かっていないので、もしかしたら距離はもっと近かったかも知れず、公園と明星学園で火縄銃の銃撃戦が行われた可能性は高い。

400年前の面影は何もないが、意外にも現在の道路は当時の大阪城の堀をなぞるように通っている。

「空堀」という通りは実際に真田丸の内側にあった堀の跡だし、真田丸を囲うようにあった堀も、道路として残っている。

真田丸に面する大阪城外堀は、その名も「空堀町」として残っている

体育施設に続く坂道は真田丸の外周外堀にあたる

そしてこの辺りには寺が異様に多いのだが、多くの寺が実は、大阪の陣よりも前から存在していました。

これは織田信長の石山本願寺攻撃(1570年から1580年)の石山本願寺とは大阪城の事であり、秀吉が石山本願寺跡に居城を建てたからでした。

秀吉や家康といえども本願寺の仏教勢力と争いたくなかったので、明治維新まで多くの寺は移動しなかったのです。

子供たちが遊ぶ真田山公園は掘の対岸で、徳川方と激戦が展開された筈

この道路の向こう側は徳川方で、火縄銃の銃撃戦が展開された

徳川方の拠点は2011年に「一斗缶事件」があった公園が含まれていた

木の向こう側に1個目の一斗缶が置かれていた

公園から道路一本隣の写真両側の電柱に一個ずつ、一斗缶が置かれていた

2個目の一斗缶が置かれていた電柱

公園横には地蔵尊が設置されていた

周囲の寺の多くは、大阪城より前からここに存在する