ホームレスになった理由
全盛期?のあいりん地区は何千人ものホームレスが暮らしていた
http://wspaper.org/Photo/left013/left0013-p14-book1-homeless.jpgより引用
子供がホームレスになる家庭環境
アマゾンでは中古本を1円などの格安で買えるが、送料として257円がかかります。
要するに「1円」であっても支払い価格は258円なのだが、「あっ安い」と思ってつい買ってしまいます。
先日もそんな安い本を見ていて「転落 ホームレス100人の証言」という本を購入しました。
地理的にホームレスが身近な存在なのと、ブログなどで書くときに参考になるかも知れないという下心から購入しました。
ホームレスになる人というのは、さぞかし壮絶な人生を送った結果、そうなってしまうに違いないと考えていたがそうではなかった。
まだ読み終わって居ないものの、大半の人達はホームレスになるほどの理由も無く、ホームレスになってしまっていた。
理由というのは例えば55歳過ぎたら仕事を回して貰えなくなったとか、職場に居づらくなった等です。
多いのは何かに挫折して「やる気をなくした」という物で、開業したが失敗した、仲間に金を持ち逃げされたりしている。
だが統計上、開業や独立した人の97%以上は10年以内に廃業しているので、開業や独立したら失敗するに決まっているのです。
彼らがそうしたありきたりの挫折から立ち直れない理由として挙げているのが、実は幼少期の家庭環境でした。
親が貧乏、親が暴力、親が離婚、親が再婚して継母に虐待されたなど、多くは家庭や環境に問題を抱えていた。
親のせいで直接的に被害を受けたというより、「あんな親の子供なんだから、自分も駄目な人間なんだ」と思ってしまっています。
ホームレスになる理由
普通の人なら乗り越えられるような挫折でも、親に罵られて殴られた記憶が脳裏を過ぎり、「どうせまた駄目なんだ」と思うようです。
他人のせいにしていると言えばそれまでだが、子供のころ親から虐められた思い出は、一生の重荷になっている。
そしてホームレスに共通しているのが「良い人」であり他人を押しのける事ができない。
例えば仕事で誰かのミスを自分のせいにされるのは、誰でも経験があると思います。
そんな時に「てめえ俺様に喧嘩売ってるのか、ちょっと来い!」と言ってトイレに引きずっていくタイプは、決してホームレスになりません。
ホームレスになるのは「自分にも悪いところが在った」「自分が我慢すれば収まる」と我慢するタイプの人です。
彼らのほとんどが気弱で優しく、無口で他人に気を使って、気疲れするような性格でした。
他人と競争し、戦って倒すような事は何よりも苦手で、それよりはホームレスになる方を「選ぶ」のです。
多くのホームレスは追い詰められたというよりも、自分でその立場を選んでしまっており、競争するより路上生活を選びます。
そして日本が競争社会になるに連れて、競争できない人達は追い込まれ、はじき出されています。
ホームレスのほとんどは男性だが、女性には「競争しない」という生き方があるのに対し、男性にはそうした生き方が許されていません。