吉野川沿いの旧道の街並み 大淀町水分神社へ
高台にある古い神社は当たり確率が高い
吉野川の吉野町周辺
3月の桜が咲く前の時期に、吉野川の吉野町周辺に行ってきました。
この時期は三寒四温で15度以上になったかと思えば翌日の朝は5度以下、奈良県の山間部は2度だったりします。
こんな時のバイクは服装選びが難しく、朝の気温に合わせると昼頃には汗びっしょりになります。
山を超えるときは気温4度以下なので風で体感気温はマイナス10度以下、冬山登山のような温度です。
しかもバイクは座ってじっとしているので冬山登山より体温が低下しやすく、少しでも隙間があると風で体温が奪われます。
その格好でずっといると昼頃には20度近くになることがあり、バイクを降りると風が無いので汗だくになります。
以前ブログで紹介したワークマンのイージスは防寒着として最強だが、気温が上がるとこれほど最悪な服装もない。
吉野川は奈良県では大半が自然のままの河川が残されていて、特に上流は流れてきた岩がゴロゴロ転がっています。
世界遺産がある吉野山には桜の千本並木があるが、まだ少し早いのでただの枯れ木のようになっています。
今回は吉野川を遡りながら旧道を回ります
のどかな農道や住宅道路を通ります
ここではウグイスが鳴いていたので撮ってみました
吉野川沿いの桜並木です
川を渡って反対側に行きます
自然な流れのままなのが分かります
撮影ポイント、大淀町の錆びた歩道橋です
錆びた手すり越しに見る川や、遠くの煙などが良いです
古い神社は高台に限る
今回の目的は吉野川に沿って走る道の旧道沿いの街並みを撮る事でした。
吉野川沿いには国道169号が走っていて、吉野川や山並みは見えるものの、古い街並みは通りません。
今は旧道になった細い道があちこちに残っていて、昔の街並みの名残も残されています。
大淀町の水分神社もそんな裏通りにあり、崖の上に鳥居がそびえて居て、急な階段を上ると社殿などがある。
奈良県の様々な神社に立ち寄って気づいたのだが、平野部にある大きな神社は画一的で規格化されています。
平地の神社は便利で合理的だが面白みは少なく、どこに行っても同じという印象です。
だが階段や急な坂道の上にある高台の神社は、古いものが古いまま保存されていて、それぞれが違っている。
高台の神社はせいぜい村人が参拝するだけなのでお金がなく、造った後改修せず放置されることが多い。
だからこそ数百年前のままの状態で残っていることが多く、すり減った石垣や苔がびっしり生えた階段を見ると分かる。
山間地の小さな集落で山の上にある神社は、非常に高い確率で「当たり」なので、そうした神社を回るのも面白い。
錆びた歩道橋の先から旧道に入る、猫が民家から出てきました
ここが水分神社、目で見るともっと急傾斜です
散歩中の近所の人も小さく見える
修理に使ったらしい屋根瓦が歴史を感じさせる
階段を上がると苔のじゅうたんがあり、小さめの建物がある
過ぎた年月を物語るすり減った石と苔
さりげなく掲げられていた龍は絵じゃなくて精巧な彫刻
村人はここで祭りを行い、治水などを祈願したのでしょう
裏側の鳥居からは傾斜地の住宅を一望できる
小さいがよく手入れされていて花も植えられていた
つづく