大阪ではバイクで左車線を走ってはいけない理由
ルールなき戦場の交通ルールとは
大阪で左車線を走るな
バイクで大阪を走る時の、交通事情などを書いてみます。
まず気づくのは平均速度が速いことで、大阪ではいかなる場合でも「限界まで速度を上げる」ルールがあります。
大阪脳では70キロ出せるのに60キロしか出さないのは損であり、おそらく自分が損をするのが許せないのです。
大阪ではウインカーを出さずに車線変更や曲がる人が多いのも同じ理由で、「ウインカーを出さなくても曲がれるのに出したら損」なのです。
歩道を歩くとき大阪人は歩道一杯に広がる習性があるのも「せっかく広いのに全部使わないと損」なのです。
大阪脳を理解すると、まったく無秩序に動いているように見えた車たちが、実は自分たちのルールを持っているのが分かります。
突然道路に飛び出す「ヒョウ柄おばさん」達も「信号が青になる前に渡れるのに、渡らなければ損だ」というマイルールで行動しています。
車で細い道から大通りに出るときも同じで、「今飛びさせるのに飛び出さないと損だ。俺は損をしたくない」という理由で突然飛び出してきます。
例えば西成区では歩行者の信号が赤のとき、東京マラソンのスタートみたいな前傾姿勢で、飛び出そうと全員が身構えています。
そんな中を走るので、大阪ではバイクで左側を走るのは危険極まりないのです。
どうせ走るなら右側や右車線のほうが、ヒョウ柄おばさんやマイルールな車を避けやすいので、右側走行をお勧めします。
それに左車線をゆっくり走ってると、かなり高い確率で前に割り込まれ急ブレーキを踏まれたり、横から道路の外に弾き飛ばそうとする車がいます。
大阪に来たら一度日本の常識を忘れて、自分は戦場を走っているんだという心構えが必要になります。