ミトラのブログ 秘境と異世界

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若者のホームレス離れ 西成でも減少

かつて青いテントとダンボールで埋め尽くされていた場所も閑散としている

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若者のホームレス離れ

若者のテレビ離れとかクルマ離れ、カラオケ離れなどが叫ばれ、日本の衰退の象徴になっているが、ホームレスの世界も若者が減少している。

この2、3年の間に西成のあいりん地区周辺を通るたびに路上で寝ている人やテントの数が減少し続けていた。

2008年頃はあいりん地区を避けて周辺を通っても、何の臭いなのか服や髪や鼻腔に染み付いた臭いが1週間は取れなかった。

 

日本中にその名を知られたあいりん職安もこの通り

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強いていえば野焼きの「火葬場」のような妙な臭いがする煙が周辺に立ち込めていて、辟易して最近まで通るのを避けていました。

それが去年行ってみるとあれほど大量に居たホームレスをほとんど見かけず、道路は清潔で通行人はちゃんと服を着ていた。

路上でシートを広げて昼間から宴会をやっているグループは何組も居るものの、どうも困窮している様子ではなかった。


この何年かで大半のホームレスは仕事を得てどこかに引っ越したと見え、残っている人達はたぶん生活保護を受給して簡易宿所に住んでいる。

簡易宿所は月に4万円台で水道電気、共同風呂つき、テレビや冷蔵庫、エアコンもある3畳か4畳の部屋で、狭いが路上より快適である。

最近のあいりん地区からは若者が居なくなり、残ったのは60台以上と見られる男性が多く、まさに「若者のホームレス離れ」になっている。

 

整然と並べられた自転車もなんとなく、良い物が多い

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オシャレなあいりん地区に変貌?

この仕組みは人権団体やNGOが、片っ端から路上生活者を捕まえては生活保護申請をし、給付金をピンハネする貧困ビジネスが関係している。

人権団体には弁護士とか政治家もついているので、一時は多くの人がドヤ(簡易宿所)に住んで生保を受給していました。

だがドヤで生保を受けても将来の展望がないので、若い人から街を出て行き、残ったのは人生をあきらめた高齢男性だけになった。

 

公園からはあべのハルカスが見える

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こういう場合女性のほうが生活力があり、路上でぶらぶらする人は少なく、住人は9割がた男性である。

生活保護は高齢者が認定されやすく、働ける(と判断される)若者には厳しいので、若者があいりん地区に居るメリットが無いのも在るでしょう。

住民の人口が路上を含めて激減したあいりん地区では、ドヤ経営だけではやっていけず、観光客やビジネスマン向けの安宿に転進する所が多い。

 

中身はドヤなんだが、ビジネスマンや旅行者を意識したのが多い

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転進といってもやっている事は同じなのだが、少し小奇麗にして看板を架け替えて、「ビジネスホテル」っぽく見えるようにしたりする。

最近多い外国人観光客向けに、英語や中国語の案内を掲げている「ホテル」も表通りには多い。

女性観光客向けのホテルになったドヤもあり、本来の住人が激減してドヤ経営が転機を迎えているのが分かる。


極め付きは高級ホテルで有名な星野リゾートホテルがドヤ街近くにできるそうで、この数年でスラム街が一掃される可能性も出てきた。

あいりん地区は超高層ビルのあべのハルカスにも近く、ボロマンションが林立しているので、買い上げる費用は比較的安いでしょう。

欧米のスラム街が再開発されて消えたように、あいりん地区もオシャレな街に変貌したりするかも知れない。

 

星野リゾート建設予定地、一気に開発が進んでいく予感

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