固定支出の恐怖 知らない間に1000万円支出も
電球4個で年6万円の支出
今まで何度か家計の節約について書きましたが、固定支出が一生でいくらになるかを計算してみます。
例えば2016年9月に部屋の電球4個を白熱からLEDに交換しましたが、その効果は目を見張るものでした。
それまで仕事場兼自宅で毎日16時間はつけっ放しにしていて、計算すると1年間で6万4512円も使っていました。
内訳は100W電球4個を1時間つけて11.2円、電気代は28円/kwh、4個の電球の電気代が1年で6万4512円です。
電球そのものはダイソーの2個100円のタイプで3ヶ月はもつので、自分では節約しているつもりでした。
これを明るさ810 lm(ルーメン)、消費電力7.9WのLEDに変えると、1年間で5167円になります。
6万5000円の電気代が年5,000円ちょっとになり、寿命が長いので年当たり電球代もそれほど変わりません。
年6万円の節約が10年で60万、40年では240万円の差だが実はもっと大きな差がつきます。
もしこうした費用をカード払いなど借金で支払ったら、年16%の金利がつき返さないと複利で増えていきます。
もし毎月5000円が複利16%で増えていくとすると、10年後に143万円になる計算です。
実際には全額カード払いにする人は居ませんが、毎月数千円を払うための「ちょっとした借金」が数百万円に膨らむ例は実在します。
試しに毎月1000円の固定支出を節約して積立し、複利3.4%で運用すると、40年間では100万円にもなります。
住宅ローンを組んだ50人に一人が破産している。
これはもう人生の賭けではないか
http://diamond.jp/mwimgs/8/9/-/img_89018bda93dbc0e6b0d1d899842ce9d324454.gifより引用
最強の固定支出「住宅ローン」の恐怖
我々は月1000円を払うために40年間で100万円を失い、もし借金で支払ったら数百万円の借金に膨らむのです。
固定費がどれほど恐ろしいかの例として「住宅ローン」があり、、年100万円も返済する人が居るそうです。
30年ローンなどを無事に払い終えれば良いが、途中で返済不能になったら、どの時点でも家や土地を没収され借金を背負います。
住宅ローンが払えないとドラマでは家を取り上げられて終わりですが、実際には1000万円以上不足し、借金になります。
しかも住宅ローンは低金利だが、返済不能になる16%などの高金利ローンになるので、金利だけで年160万円から200万円にもなります。
月6万円ほどの住宅ローンが払えないために、毎月15万円もの高金利で返済を迫られるのです。
結局住宅ローンを払えなくなった人は自己破産するしかなく、保証人になった親戚一同も一緒に破産します。
これが同じ「固定費」でもアパートや賃貸マンションだったら、払えなければ安い物件に変えるだけで何も起きません。
たった数千円とか数万円の積み重ねで人生は暗転し、全てが終わってしまう場合もあります。
必ず支出しなければならないお金と、節約しようと思えば減らせるお金に分け、節約できないお金は減らす必要があります。
住宅ローンのように支払えなければ親戚一同破産するような支出は、できる限り避けたほうが良いです。
リストラとか病気とか離婚とか、人生落ち目の時期は誰にでもあるので、そうした時に支出を減らせるようにしたほうが良い。